ヒュー・グラントで良かったのだ!新作『ウォンカ』の監督 キャスト批判に反論し起用を擁護

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のポール・キング監督が、ウンパルンパ役に俳優ヒュー・グラント(63)をキャスティングした決断を擁護した。英作家ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するキャラクターの誕生秘話である新作で、ヒューはオレンジ色の小さな紳士を演じている。この役を小人症の俳優が演じていないことで批判の声が挙がっていたものの、キング監督は適任だったと考えているという。

キング監督はBBCニュースに語った。「ダールは(ウンパルンパを)私の膝を超えない、もしくは中ぐらいの大きさの人形程度だと表現しています」「1971年の映画で使われた、緑の髪とオレンジ色の肌といったあのアイコニックな見た目を使い、ダールが表現したものと融合しようとしました。もし彼らが今日の技術を持っていたらやっていたであろう方法で」

ヒューの配役に関しては以前、小人症の俳優ジョージ・コッペンが、ただですら小人症の俳優にオファーされる役が少ないことから、同役は自身のような俳優に渡るべきだったと非難していた。「(小人症の)多くの俳優は、僕達が愛する業界を追い出されていると感じている」「僕を含む多くのものは、小人症の人々がドラマなどで日常の役を与えられるべきだと主張しているけど、そのような役は回ってこないんだ」「1つのドアが閉じられたけど、彼らは次のドアを開けるのを忘れているんだよ」

過去にジーン・ワイルダーやジョニー・デップが演じたチョコレート工場主ウィリー・ウォンカの若い頃を演じているティモシー・シャラメは、これまでとは違った感じにしたかったとして、11月28日にロンドンで開催された同映画のプレミアで話していた。「これは、幾つかのネジが外れたウィリー・ウォンカじゃないんだ。ジーン・ワイルダーや、もう1つのバージョンで見るようなね」「これは若く、野望に満ち、希望に溢れた、意志の強い、 元気で軽やかなウィリーだよ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社