「最低10%は上がらないと厳しい」洋菓子店も悲鳴!価格高騰+猛暑でクリスマスケーキがピンチ!?

およそ半月後に迫るクリスマス。その主役ともいえるケーキにも、物価高騰の波が押し寄せ、洋菓子店は頭を悩ませています。

【写真を見る】「最低10%は上がらないと厳しい」洋菓子店も悲鳴!価格高騰+猛暑でクリスマスケーキがピンチ!?

静岡市内に8つの店舗を構える「ぷるみえーる」では、クリスマスケーキの予約は11月1日から始めていて、例年並に1000件ほど注文が入っているといいますが、長引く物価高騰で生産現場は頭を悩ませています。

<ぷるみえーる 牧野良弘代表取締役>
「材料は2022年に比べて、10%以上は最低上がっています。(ケーキの値段も)普通最低10%は上がらないと厳しいですね。うちも上げざるを得ない」

「ぷるみえーる」では、2022年に比べて5%、150円ほどの値上げに踏み切りました。

帝国データバンクが12月5日発表した調査結果によると、クリスマスケーキの2023年の平均価格で4468円。2022年に比べて300円以上、2021年と比べると500円以上も値上がりしたことがわかりました。

値上がりの主な原因は、牛乳やバターなどの乳製品の高騰のほか、クリスマスケーキの主役、イチゴが猛暑の影響を強く受けたためです。

<ぷるみえーる 牧野良弘代表取締役>
「イチゴの値段は上がるし、必要な数もそろわないという現象になっています。夏の暑さなどで生育が悪いとかで、いろいろな要因があるが、どうしようもない」

これ以上値段に反映しないため、「ぷるみえーる」では、新しいレジやタブレットを導入し、スタッフの効率化を図り、人件費を削減しています。

<ぷるみえーる 牧野良弘代表取締役>
「赤字だけど、1年間お客さまにお世話になったので、うちでケーキを予約してくれた人、買い物してくれた人に還元する。1年間ありがとうございましたって食べていただく」

先の見えない物価高は、年末の楽しいイベントにまで影を落としています。

© 静岡放送株式会社