国内外のプロTeamが戦う「VALORANT」やLoL愛が詰まった「The k4sen」!1年を締めくくるオフラインイベント「Riot Games ONE 2023」DAY1をレポート

■「VALORNT」や「LoL」にちなんだ様々な展示

会場の中には「VALORANT」や「League of Legends」(以下、「LoL」)、「チームファイト タクティクス」(以下、「TFT」)のパネルが展示され、そこで写真を撮ることができた。パネルはここ以外にもエントランスにも展示されていて、先日発表されたばかりのHEARTSTEELの衣装に身を包んだケイン、エズリアル、セト、ヨネ、カ・サンテ、アフェリオスが出迎えてくれた。

パネルの展示以外にもソニーやふもっふのおみせ、Steelcaseといったゲーミングデバイスを扱う企業も展示を行っており、ソニーブースではFNATICやREJECTのステッカーやグッズが当たるガチャも用意されていた。

会場の外に出ると、物販エリアやご飯が食べれるフードエリアがあった。物販エリアは、多くの方で賑わっていて、物販で売っている商品の実物が展示され、実際に見たり、触ったりして選ぶことができた。

また、フードエリアでは「VALORANT」や「LoL」とコラボしたフードが数多くあり、お昼時ではどのお店もかなり混雑していた。

フードエリアの近くには本イベントのビジュアルを展示したフォトスポットやファンアートが展示されていた。ファンアートにはゲームのイラストだけでなく、The k4senやVALORANT Masters TOKYOのイラストも描かれていた。

「VALORANT」のファンアート
「LoL」のファンアート

■ステージイベントがいよいよスタート!オープニングアクトにはホロライブが登場

12時になると、ステージイベントが始まり、ステージ上のモニターではカウントダウンが始まる。カウントが0になると、紫咲シオンさん、ラプラス・ダークネスさん、ハコス・ベールズさん、こぼ・かなえるさんが登場し、K/DAの「POP/STARS」を披露。アーリのチャームなど「LoL」好きなら思わず「おぉ!」と言ってしまうような演出が多く見られた。

■LoL愛が詰め込まれた最高のイベント「The k4sen」はまさかの結末に?!

オープニングアクトの次に行われたのは「The k4sen」。昨年に引き続きTeam The k4senとTeam The SHAKAに分かれてBO1の試合を繰り広げる。まずはThe k4sen恒例のオリジナルムービーが披露された。

今回オマージュされたのが「2023 LCK Spring Opening Title」で、k4senさんとしゃるるさん、SHAKAさんとらいじんさんの影で「4」の字を作るのが印象的なムービーとなった。

ムービーが流れ終わるとステージ上にはカーテンで覆われた謎の物体が現れ、リー・シンの恰好をしたk4senさんもスタッフに運ばれながら登場した。リー・シンのウルトでカーテンを蹴りだすと現れたのはThe k4senのトロフィー。いよいよThe k4senがスタートしたのだ。

k4senさんが選手を呼び込むと、「Fire to the Fuse」と共にTeam The k4senが登場。その後「PARANOIA」と共にTeam The SHAKAも登場した。どちらもかっこいい音楽とムービーで会場からはより一層の歓声が上がった。

一同がステージに揃ったところで改めてひとりずつ意気込みを聞いていく。そんな中、印象的だったのはしゃるるさんとらいじんさんの挨拶。しゃるるさんは「今年“も”勝ちます」と語り、らいじんさんは「去年負けてしまったので今年は雪辱を果たしに来ました」とコメントした。改めてk4senさんに「今日は勝つか負けるかで言うと?」と聞かれると「勝ちます」と力強く語った。

ここで選手は席で準備をするため、キャスター席へバトンタッチ。今回の実況もJaegerさん、解説はリクルートさんが担当し、The k4senを盛り上げる。2人がここまでに行われたスクリムの結果を踏まえながら話していくと、遂に画面が切り替わりバン/ピックがスタートした。

バン/ピックでは、葛葉さんのヨネやk4senさんのアジール、しゃるるさんのレルをバンするなど、今までのスクリムを踏まえたバン/ピックになった。会場でもバン/ピックと同時にキャラクターが表示されていく演出が行われていた。世界大会では見たことがあるものの日本では見たことがなかったが故に、かなり感動してしまった。さらに、その画面では試合中の選手たちが映し出されていて、試合中の様子なども見れるような演出になっていた。

試合はTeam The k4senが序盤から有利を作っていく展開になった。一時7000ゴールドも有利になり、このままTeam The k4senが勝つかと思いきや、らいじんさんの素晴らしい仕掛けからTeam The SHKAが集団戦に勝利し、1000ゴールドまで差を詰める。しかし、最後はTeam The SHAKAがバロンナッシャーを狩っている最中にTeam The k4senがミッドレーンをプッシュしてネクサスを破壊し、Team The k4senの勝利となった。

試合後は各選手から感想をもらっていき、いつものようにシークレット賞を発表していった。一番薄着できたリクルートさんにセレイテッド ダーク、CDで一番ノリノリだったEviさんにコールフィールド ウォーハンマーをプレゼントしていき、この二つから作られるアクシオム アークをらいじんさんにプレゼントすることに。

しかし、らいじんさんは受け取らず、「ほんと認めてないんで、今日のは」とコメントし、ステージからいなくなってしまう。そんな緊急事態にステージ上のk4senさんたちだけでなく、観客もざわつき始める。らいじんさんの後を追うようにして出演者たちもステージを後にすると、時計の音と共にモニターには時計を持って不敵な笑みを浮かべるらいじんさんの姿が映し出される。

すると、らいじんさんは持っていた時計を掲げ、クロノブレイクを起こし時間を巻き戻してしまう。ステージには再び黒いカーテンを被った謎の物体だけが残り、MCのOoodaさんとyueさんが登場、というところでThe k4senが終了。決着は12月3日のThe k4senでつくこととなった。

その後、行われた囲み取材ではk4senさんとSHAKAさんが登場し、「今回はTeam The k4senが勝利したが、Team The SHKAが勝っていたらどうなっていたのか」などの質問に回答していた。今回はらいじんさんがキレて幕を閉じたが、Team The SHAKAが勝っていた場合はしゃるるさんがキレていたらしく、両方の動画も撮っていたそうで、後日k4senさんの配信で流すと話していた。

■ストリーマーvsプロ!オリジナルTシャツを賭けた熱き戦い

続いて行われたのはストリーマー5人で構成されたTHE UNLOCKERSとプロの混合チームによる「THE UNLOCKERS FULL PARTY MISSION」。1日目のメンバーにはNAVIに所属するsuygetsu選手が加わって対戦することに。今回の戦いではTHE UNLOCKERSにはミッションが課されていて、そのミッションの達成度で会場に来た人にオリジナルTシャツがプレゼントされる。

THE UNLOCKERSはClutch_Fiさん、mittiiiさん、MOTHER3さん、鈴木ノリアキさん、TORANECOさん。対するPRO mix teamはsuygetsu選手、CLZ選手、makiba選手、SyouTa選手、善悪菌選手だ。

THE UNLOCKERS側が選んだマップはヘイヴン。ここでsuygetsu選手はNAVIであまり見ないジェットをピックし、試合であまり見れないsuygetsu選手のジェットに会場は大興奮だった。

試合は開幕からB前で戦うという大胆な展開に。しかし、その撃ち合いに勝っていったのはTHE UNLOCKERS。残り2人になったプロチームを危なげなく倒し、1ラウンド目を取得したのだった。これならワンチャンあるかと思われた2ラウンド目、suygetsu選手のマーシャルでワンピック取られると流れが一転、プロのエイムの強さに圧倒され、2ラウンド目を取られてしまった。

その後も一進一退の攻防が続きラウンドを取っては取られてを繰り返していく。途中、Clutch_Fiさんがsuygetsu選手との1on1で勝つシーンなどPRO mix teamに食らいつくシーンがあったものの、徐々に差が開いていき、THE UNLOCKERSが6-13で敗北となってしまった。

試合後は出演者が感想を話していく中、善悪菌さんがミクロとマクロを言い間違えたり、mittiiiさんがsuygetsu選手に対して「生意気言ってすみませんでした」と謝ったりするお茶目な場面も飛び出した。

そして最後にTHE UNLOCKERSが獲得できたTシャツの枚数が発表された。今回獲得できたのは89枚。全部で100枚ということなので、ほぼ獲得したという形で「THE UNLOCKERS FULL PARTY MISSION」が終了となった。

その後の囲み取材ではTHE UNLOCKERSの5人が登場し、本日の感想や印象的だったシーンについて語った。Clutch_Fiさんがsuygetsu選手に勝ったシーンについて聞くと「俺つえーってなって、気持ち良くなってました」と答えていた。

■プロチーム同士の3連戦!Bleed Esports対NAVIは圧巻の連続!

ここからはプロチーム同士による試合が行われていった。開幕戦はBleed Esports対NAVIだ。

Bleed Esportsは日本チームSCARZが出場したVCT Ascension Pacificに出場し、優勝を飾ったチーム。そのとき流行っていない構成、いわゆるオフメタと呼ばれる構成で挑み、強みを押し付けていくスタイルが特徴的なチームだ。そのチームに2022年の「VALORANT」シーンで活躍したyay選手が加入することになり、かなり注目されていたのだが、今回は体調不良のため出場できず、フルメンバーでのお披露目は次回となってしまった。

対するNAVIはトップリーグであるVCT EMEAリーグに出場していた強豪チーム。今年のメンバーとは変わり、cNed選手の代わりにardiis選手が加入し、旧FPXで活動していたメンバーに戻っての出場となった。このメンバーは世界一を取ったこともあるチームで、今回ardiis選手が加入したことに喜んだファンの方は多いかもしれない。

そんな2チームによる試合からスタートした。選ばれたマップは比較的標準なマップのアセント。チーム力が試されるそんなマップだ。下馬評的にはかなりNAVIの方が優勢かと思われたが1ラウンド目と2ラウンド目を獲得していったのはBleed Esports。Deryeon選手の鋭いエイムと勝負勘でキルをもぎ取りラウンドを連取していった。

しかし、NAVIも負けじと応戦していき、気が付けばラウンドは4-7とNAVIがリードしていく展開。折り返しの12ラウンド目もShaoの異次元の強さで5-2の人数不利を返してしまう。攻守が切り替わり、Bleed Esportsが攻めるもののNAVIが得意の連携と撃ち合いの強さを見せ、7-13でNAVIが勝利した。

■新生DFMvs元世界一メンバー要するNAVI

2戦目はDetonatioN FocusMe(以下、DFM)とNAVIの試合。

DFMは先日メンバーを発表したばかりの新生チーム。2023年は悔しい結果で終わったため、メンバーを大幅に入れ替えての挑戦となった。CRで活躍したMeiy選手、Popogachi選手、neth選手、日本一を取ったIGLのJoxJo選手が加わった。

今回のマップはサンセット。一番新しいマップで、様々なエージェントが使えるマップだ。どこまでDFMが戦えるのか、そんな期待を胸に試合が始まっていく。ラウンドを連取されながらもエコラウンドで勝利したり、NAVIの対策をしたりと善戦するも3-9とラウンド差を広げられてしまう。

折り返してからもラウンド連取が止まらず、得意のスキル合わせとカバー力で圧倒され3-13でNAVIが勝利した。

■日本チーム対決!DFM対ZETA

この日最後の試合となったのはDFM対ZETA DIVISION(以下、ZETA)。どちらも2023年のVCTを戦ったメンバーとは異なり、新たなメンバーで初めて戦うことになる。

ZETAは「VALORANT Champions 2023 」に出場するも勝利できず、チームを再編することを決意。FENNELからhiroronn選手、アカデミー部門からYuran選手が加入し、新体制で臨んだ11月のRed Bull Home Groundでは強豪C9相手に勝利を収め、その強さを証明した。

選ばれたマップはブリーズ。かなり開けたマップでチームのエリア取りが非常に重要となるマップだ。DFMは2コントローラー構成を採用し、エリア取りで有利を取ろうとするも、ZETAの巧みな連携により上手くエリアコントロールができず、ラウンドを連取されてしまう。

逆にZETAは2デュエリストという攻撃的な構成を採用し、ディフェンダー側でも自分たちから仕掛け、人数有利を作っていく。Dep選手のクレバーな立ち回りでラウンドを重ねていき、2-13でZETAが勝利した。

試合終了後は全チームとMCの岸さん、yukishiroさんが登場。各チームの代表者が1日の感想と2日目の抱負を語っていき本イベントが終了となった。

イベント終了後はNAVIとBleed Esportsの囲み取材が行われた。NAVIのd00mbr0sコーチは、「素晴らしい環境でプレイすることができた」とコメントし、記者から「日本の行ってみたい場所や食べてみたいものはありますか?」と聞かれると、「富士山とかに行ったり、お魚を食べたりしたい」と回答した。

また、Bleed Esportsのcrazyguy選手は「多くの観客の前に立つというのは初めての経験だったので凄く驚いたし、とても良い経験になった」とコメント。記者からEgoist選手に対して、「試合中、机の上に紫咲シオンさん、ラプラス・ダークネスさんの人形が置いてあったと思うのですが、なにか理由はありますか?」と質問すると「兄弟で元々ファンなので、日本に来る時に持ってきていたので机に置くことができて良かったです。オープニングアクトもすごく興奮しました」と嬉しそうに答えていた。

昨年に引き続き今年も開かれたオフラインイベント「Riot Games ONE 2023」。筆者自身、「VALORANT」も「League of Legends」も遊んでいるので、非常に楽しいイベントだった。今後もどんどん盛り上がっていき、年に1回こういったイベントが開催されることを願っている。

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