観測史上「最も暑い10年」 2011~20年、WMO分析

米ニューヨークで、涼をとろうと霧を浴びる子どもたち=8月(AP=共同)

 【ドバイ共同】世界気象機関(WMO)は5日、2011~20年の世界の平均気温は観測史上最高で「最も暑い10年間だった」とする分析を発表した。気温上昇に合わせて寒冷地の氷の融解が進み、海面上昇が加速している現状も明らかにした。

 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の会場で5日に記者会見したWMOのマナエンコバ事務局次長は、気候変動の脅威が本格化してきたことの「明確なシグナルだ」と警告。各国に対策強化を求めた。

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