国際競技連盟がロシアの参加要請 中立でのパリ五輪容認論、加速か

IOCのバッハ会長

 【ジュネーブ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は5日、スイスのローザンヌでバッハ会長や主要な国際競技連盟(IF)会長らスポーツ界の首脳を集めた五輪サミットを開き、ウクライナに侵攻したロシアと同盟国ベラルーシの両国勢について、IFから「中立」選手として来夏のパリ五輪に参加させるよう要請されたと発表した。

 IOCは声明では参加可否について明言しなかったが、6日のバッハ会長とIFとのオンライン会合などでこの問題を協議する見通し。両国勢の五輪容認への議論が加速する可能性がある。

 五輪容認を求める夏季競技のIF代表者たちは「できる限り早い」決断をIOCに要望し、各国オリンピック委員会連合(ANOC)なども賛成。IOC選手委員会も支持の姿勢を見せた。

 昨年2月の侵攻開始後、IOCは両国勢を国際大会から除外するよう各IFや大会主催者に勧告。今年1月に方針転換し、3月に個人資格の「中立」選手に限定することなどの諸条件を提示してIFに復帰を促した。現在では大半の個人競技で復帰が支持されている。

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