不気味、釣り人見守るかかし13体 顔はマネキン、なぜか「ホラー感」… 三田・小柿渓谷に今年も登場

子どもを抱く母親のマネキン=三田市小柿

 小柿渓谷放流釣り場(兵庫県三田市小柿)に、恒例のかかしが設置された。13体全てにマネキンの顔が付いており、異様な姿で釣り人たちを見守っている。

 カワウ対策とにぎやかしで10年以上設置しており、マネキンの顔を付けたのはここ数年という。閉店した美容院から譲ってもらったもので、衣装や飾り付けは羽束川漁業協同組合の従業員が行っている。1人1体以上がノルマという。

 今年特に目を引くのは、2人の子どもを抱いた母親のかかし。立ってはおらず、川べりに座っている。ストッキングに布を詰め込んで作ったという子どもの頭部が、あり得ない方向に垂れ下がっている。母親の顔は髪で全面が覆われており、不気味である。くりくりとした子どもの目がミスマッチし、一層のホラー感を演出していた。

 同組合TEL079.569.0693 (土井秀人)

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