竹田市拠点のビッグバンド「ブルフェニ」が結成50年目 9日に記念演奏会【大分県】

記念演奏会に向け、練習に励む「ブルーフェニックス・ジャズオーケストラ」のメンバーら=竹田市会々
練習に励むメンバーら

 【竹田】竹田市を拠点に活動するビッグバンド「ブルーフェニックス・ジャズオーケストラ」が9日午後6時から、結成50年目を記念した定期演奏会を市内玉来の市総合文化ホール(グランツたけた)で開催する。ほぼ毎年、演奏会を開いており、長年の活動で市民からは「ブルフェニ」の愛称で親しまれている。

 初期メンバーの児玉淳一さん(71)=市内植木=らによると、バンドは1974年、音楽の拠点的な場所だったビル「ニュー竹田」のホールに集う音楽愛好家ら数人の発案で発足。バンド名は爽やかなブルーと、フェニックス(不死鳥)のように長く続いてほしいという思いを込めて付けた。

 同年12月、結成発表をうたって竹田、豊後大野両市の19人で開いて以来、演奏会を続け、地域のイベントなどでも迫力あるパフォーマンスを届けてきた。1990年の水害では楽器や機材が水に漬かる危機もあったが、乗り越えた。

 現在のメンバーは竹田、豊後大野、大分各市の20~60代の22人で会社員、公務員、農業者と職業はさまざま。毎週月、金曜の夜に2時間の練習を重ねている。

 児玉さんは「演奏のレベルは格段に上がった。演奏会を楽しみにしてくれるお客さんや、裏方として支えてくれた人たちのおかげ」と感謝する。

 記念演奏会ではジャズのナンバーからアニメの主題歌、歌謡曲まで14曲を披露する予定。バンドマスターを務める小出六十志(むとし)さん(60)=竹田市荻町柏原=は「今後も音楽の風薫るまち・竹田に根付いた活動を続け、さらなる50年を目指したい」と話している。

 入場料は一般千円、小中学生500円、未就学児無料。

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