「子連れ出勤」本格導入 多様な働き方推進 茨城・つくばみらい市

試験導入時の子連れ出勤の様子=つくばみらい市役所(7月撮影)

子育て環境の向上と多様な働き方推進のため、茨城県つくばみらい市は5日、職員が子どもや孫を連れて出勤する「子連れ出勤」制度を11日に本格導入すると発表した。託児施設が使えなかったり、家庭で保護者が不在となったりする場合、子どもとともに出勤し、面倒を見ながら仕事できる。市によると、県内自治体で同制度の本格導入に踏み切るのは同市が初めて。

市役所伊奈庁舎と谷和原庁舎、教育委員会棟、保健福祉センター、みらい平市民センターに勤務する職員と小学6年生までの子どもや孫が対象。子どもが体調不良でないのが前提で、保育園や児童クラブなどが使えず、家庭で面倒を見る人がいない場合、子連れ出勤できる。

託児所は設けず、職員は自席や職場の空きスペース、空き会議室を使って子どもの世話をする仕組みだ。

市は学校の夏休みなど長期休暇中を子連れ出勤制度の利用促進期間とする。期間中は子どもが体調不良でなければ、理由は問われない。ただ、同期間は原則1日当たり4時間の時間制限を設定する。小田川浩市長は「市民や職員の意見を聞きながら取り組みを推進していきたい」とコメントした。

市は7~8月に子連れ出勤制度を試験導入。職員15人と子ども18人が制度を利用した。

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