2023年の働き方に65%が「満足」 来年変えていきたい2位は「スキルアップ」、1位は納得の回答

今年はコロナ5類移行によりオンラインから出社回帰への流れがあったほか、女性の管理職比率目標やリスキリング支援、インボイス制度の導入など、働く社会人にまつわるさまざまな制度や支援が変化した1年。キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営する株式会社ライボの調査機関『Job総研』がこのほど、全国20~50代の社会人男女930人を対象に「2023年 働き方変化の実態調査」を実施した結果を公表した。

今年の働き方の満足度では「満足派」が65.0%で、内訳は「とても満足」9.7%、「満足」20.8%、「どちらかといえば満足」34.5%だった。働き方で具体的に変化があったことは「年収に増減があった」が49.8%で最多となり、次いで「残業量に変化があった」が24.6%、「出社状況の変化があった」が20.1%と続いた。

今年の年収の増減では「増えた」が52.2%、「減った」が20.0%、「変わらない」が27.8%となった。「増えた」と回答した485人に年収が上がった月を聞くと「4月」が29.3%で最多、次いで「6月」が24.9%、「10月」が23.1%。増額した平均額は119.2万円、中央値が50万円、最頻値が20万円だった。

昨年と比較した今年の残業時間の増減を聞くと「増えた派」が62.0%で、内訳は「とても増えた」14.9%、「増えた」16.3%、「どちらかといえば増えた」30.8%だった。「増えた」と回答した578人に残業時間が増加した月を聞くと「10月」が35.5%で最多となり、次いで「9月」が33.7%、「8月」が29.1%。1カ月あたりで増加した平均時間は10.3時間、中央値が10時間、最頻値が10時間となった。

今年の出社状況の変化では「出社メインになった派」が66.9%で、内訳は「出社メインになった」37.0%、「どちらかといえば出社メインになった」29.9%だった。「出社メイン」の622人に現在の出社体制への満足度を聞くと「満足派」が69.8%で、リモートメインの308人も「満足派」が73.0%となった。

出社状況が変化したと回答した475人に変化があった月を聞くと「4月」が26.7%で最多、次いで「9月」が22.9%、「10月」が22.5%となった。変化の理由では「コロナ5類移行の影響」が31.6%でトップ、次いで「転職」が23.2%、「会社の規定変更」が22.5%だった。

来年の働き方や仕事の変化への意思に関しては「変えていきたい派」が79.4%と圧倒的で、内訳は「とても変えていきたい」25.4%、「変えていきたい」23.7%、「どちらかといえば変えていきたい」30.3%だった。「変えていきたい」と回答した738人に具体的に変えていきたいことを聞くと「年収をもっと上げたい」が68.8%で最多となり、次いで「スキルアップしたい」が49.7%、「副業を始めたい」が22.5%となった。

(よろず~ニュース調査班)

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