ヤンキースが外野手補強 レッドソックスからバーデューゴを獲得

ヤンキースが今オフの補強ポイントの1つだった「左打ちの外野手」の獲得に成功したようだ。日本時間12月6日、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、ヤンキースはリチャード・フィッツ、グレッグ・ワイサート、ニコラス・ジュディスの若手3投手をレッドソックスへ放出し、アレックス・バーデューゴを獲得するトレードを成立させたという。ヤンキースはコディ・ベリンジャーやフアン・ソトといった大物外野手の獲得に乗り出しているが、大物獲得への影響も気になるところだ。

ヤンキースは現時点で外野のレギュラー3枠がアーロン・ジャッジしか埋まっていない状況。ほかの2枠はエバーソン・ペレイラやエステバン・フロリアル、オスワルド・カブレラといった若手が候補になっていたが、ブライアン・キャッシュマンGMは外野手を2人(少なくとも一方は左打ちが望ましい)補強したいとの意向を示していた。

現在27歳のバーデューゴは2019年オフにムーキー・ベッツとのトレードでレッドソックスへ移籍し、レッドソックスで外野の一角を担っていた選手。メジャー7年目の今季は142試合に出場して打率.264、13本塁打、54打点、5盗塁、OPS.745をマークした。今季は右翼手としてのプレーに専念したが、過去には左翼手や中堅手としてのプレー経験も豊富であり、右翼にジャッジがいるヤンキースでは中堅または左翼に回ることになるだろう。

ヤンキースが放出する3人のうち、唯一メジャー経験があるのは28歳のワイサート。2016年ドラフト18巡目指名で入団し、2022年にメジャーデビュー。メジャー2年目の今季は17試合に登板して防御率4.05を記録した。

フィッツは23歳の右腕で、2021年のドラフト6巡目指名で入団。今季はマイナーAA級で27試合に先発して152回2/3を投げ、11勝5敗、防御率3.48、163奪三振の好成績を残した。ジュディスは22歳の右腕で、今年のドラフト8巡目指名で入団。まだマイナーでのプレー経験はない。

ヤンキースは「左打ちの外野手」としてベリンジャーまたはソトを獲得する可能性が高いとみられており、どちらを獲得するかによって、バーデューゴのメインポジションも変わってくるだろう。ベリンジャーを獲得すれば、左翼バーデューゴ、中堅ベリンジャー、右翼ジャッジが基本布陣。一方、ソトを獲得すれば、左翼ソト、中堅バーデューゴ、右翼ジャッジが基本布陣となる。ベリンジャーとソトのどちらにも対応できるという点において、いい補強になったと言えるのではないだろうか。

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