濁った水道水、市民から問い合わせ…浄水場の洗浄時さび流入、仕切り弁が動作不良だった 全世帯の水道代を減らす措置へ…来年の請求で

濁り水発生で水道料金軽減

 埼玉県和光市は4日、11月11日に市内広域で発生した水道水の濁り水は、浄水場の配管内の洗浄作業の際、仕切り弁の動作不良などにより配管のさびが流入したのが原因だったとして、市内全世帯の約4万3千世帯を対象に来年2月分、または3月分の請求で、1世帯当たり2立方メートル相当分(上・下水道で計約310円)を軽減する、と発表した。

 市によると、11月11日、県大久保浄水場の定期点検を受けて、和光市酒井浄水場の県水バイパス配管内の洗浄作業を実施した。午後1時ごろから、市民から「水道水が濁っている」との連絡が入ったため、同日夕まで、同浄水場の配水池の水を入れ替えたり、各世帯に濁り水が解消するまで流す吐水を要請した。

 その後の調査で、洗浄作業の際に操作した仕切り弁の確認不足と動作不良が原因だったことが判明。このため、吐水を風呂10杯分と想定し、2立方メートルの料金を軽減することを決めた。市上下水道企業経営課は「今後は仕切弁などのマニュアルの見直しや教育の徹底を図り、再発防止に努めたい」としている。

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