【阪神JF/人気傾向】ボンドガール一択か “連対率6割超”ノーザンF生産馬が強いレース

[過去10年]阪神JFの人気傾向

12月10日に阪神競馬場で行われる第75回阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)のデータを紹介する。

今年は、サウジアラビアRC2着のボンドガール、京王杯2歳Sをレコード勝利したコラソンビート、アルテミスS2着のサフィラ、新潟2歳S勝ち馬アスコリピチェーノらが2歳女王の座を目指す。

ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。

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■伏兵出現は2回に1回のペース

過去10年、1番人気が【5.1.0.4】勝率50.0%とダントツで、2番人気が【1.4.0.5】連対率50.0%と2着回数が最多。続いて3番人気【1.1.3.5】、4番人気【1.0.4.5】で合わせて3着7回と、比較的順当に決着する傾向だ。

1番人気で敗れたのは、新馬戦からいきなりGIに挑戦した2014年のロカ、札幌2歳Sから直行した17年のロックディスタウン、進みが悪く14番手から運んだ19年のリアアメリアや、当日馬体を大きく減らしてしまった21年のナミュール。いずれもキャリアの浅さ、または状態面の悪さが響いた敗戦だった。

上位人気に推されそうなボンドガールはキャリア2戦だが、前走のサウジアラビアRCでは控えて競馬を教えられる形。休み明けで余裕のある体つきだったことを考慮すれば、割り引く内容ではない。当日1番人気に推されるようなら勝ち負けできる存在だ。

コラソンビートは馬体を増やしながら成長しているが、ラフィアンらしくキャリア4戦と、この時期にしては使いすぎな印象で割引が必要そう。サフィラはキャリア3戦でアルテミスS2着と崩れるシーンは考えにくいが、馬体が減り続けている点が気がかりだ。

過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは1回、1+2番人気は3回、1+3番人気は1回、2+3番人気は1回。2022年は12番人気のシンリョクカと10番人気のドゥアイズが2、3着に入り荒れたが、基本的に大きな波乱はなく、2桁人気馬は昨年を除くと1頭しか好走していない。よって、5~9番人気が馬券になったのは10年中5回で1頭入るか入らないかといったところだ。

また阪神ジュベナイルFはノーザンFが強いレースだが、それはあくまでも人気サイドの時だけ。同生産馬が2番人気内なら【5.4.0.5】勝率35.7%、連対率64.3%と超優秀。4番人気以内でも【6.5.1.11】複勝率52.2%を記録する。ボンドガールやサフィラ、アスコリピチェーノあたりは信頼度が高めで軸候補。一方、5番人気以下の同生産馬は【0.0.1.18】で押さえは必要ない。人気馬はノーザンFから、人気薄を狙うならそれ以外を狙いたい。

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文●SPREAD編集部

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