建物の壁や床を塗る左官の技を駆使したカラフルな泥団子作りが、京都市上京区の新町小で行われた。子どもたちが泥団子にしっくいを塗り、ぴかぴかに磨いた。
洋風建築が主流となる中で左官の数は減少傾向にあり、職人技の魅力を伝えようと、1級建築士事務所「WIN WIN」(中京区)とNPO法人「321プロジェクト」(東京都)が開いた。
2年生約60人は直径約5センチの泥団子をもらい、白いしっくいを塗った。乾燥させてからピンクや水色のしっくいを上塗りし、ガラス瓶の口をこすりつけて磨いた。10分以上かけて磨くと表面に光沢が生まれ、児童から歓声が上がった。
指導した1級建築士事務所代表の磯田裕晃さん(40)=上京区=は「ぴかぴかの泥団子のように、どんなことも地道に頑張れれば仕事になる。スペシャリストになれるんだよ」と児童に呼びかけていた。