白髪を「隠す」のではなく「活かす」ことで自然に若々しい髪色が手に入る「白髪ぼかし」が人気です。
今回は、プロの美容師さんに白髪ぼかしの特徴、メリットやデメリット、どんな人におすすめなのかなど、根掘り葉掘り伺いました!
お話を伺ったのはAsh茗荷谷店の店長、井手さん
今回お話を伺ったのは、首都圏に129店舗を展開するヘアメイクサロンのグループ「Ash」茗荷谷店の店長/クリエイティブディレクター井手光希(イデ コウキ)さん。
白髪ぼかしについて丁寧に教えてくださいました、
白髪ぼかしって何?白髪染めとは何が違うの?
「白髪ぼかし」恥ずかしながら筆者は初めて聞いたワードだったのですが、業界的に今流行中で、井手さんもお客様から多くのリクエストをいただくとのこと。
井手さんによると白髪ぼかしには大きく分けて「白髪ぼかし」「白髪ぼかしハイライト」の2つの手法があるそうです。
白髪ぼかしとは
まずは「白髪ぼかし」について詳しく伺いました。白髪染め剤を使って白髪を染めるのではなく、普通のファッションカラー剤を使って白髪を活かしながら染める手法なのだそう。
あえて白髪をしっかり染めないというのがポイントで、全体が暗くならず重くならない仕上がりになるのが特徴。
白髪染めで白髪を暗く染めると、髪が伸びてきたときに根本が目立ってしまいます。しかし、白髪ぼかしなら白髪が伸びてきても根本が目立ちにくい状態が続いてくれるのです。
白髪ぼかしのハイライト
もうひとつの「白髪ぼかしハイライト」は、井手さんがよく使う手法なのだそう。
生えている白髪に対して、細かい筋状にハイライトを入れることで白髪の仲間を作り、全体的に白髪を目立ちにくくするのです。
白髪と地毛のコントラストが際立たないようにハイライトで明るい部分を髪全体に増やすことで、白髪が孤立しなくなります。白髪ぼかしはファッションカラー剤を使用する手法でしたが、白髪ぼかしハイライトではブリーチ剤を使って脱色してからカラー剤で色を乗せていきます。
以下ではこの「白髪ぼかしハイライト」について井手さんに詳しく伺いました。
白髪ぼかしハイライトのメリット、どういう人におすすめ?
白髪ぼかしハイライトは、今まで白髪染めをしてきて「暗くなってしまう」「重たい印象になる」「疲れて見える」などネガティブなイメージを持っている人におすすめです。
白髪を暗く染めるのではなく、白髪の明るさを活かしてハイライトとして使うことで、明るい色味にも挑戦でき、全体的にも明るく柔らかい印象に仕上がります!
井手さんは肌馴染みの良いグレージュ、ベージュの2種類を提案しています。
客層としては、30代半ばから60代、70代まで幅広く白髪ぼかしハイライトをされるお客様が訪れるそう。何歳になっても若々しい雰囲気を演出できるのは嬉しいですね。
白髪ぼかしハイライトはどれくらいの期間持つ?
一般的な白髪染めは、3週間〜1ヶ月半ほどで根本が白く目立ってきてしまいます。
一方の白髪ぼかしハイライトだと、個人差はあるものの2ヶ月半〜3ヶ月半は目立ちにくさが続くそうです。こまめなメンテナンスが不要な分、コストパフォーマンス的にもお得と言えますね。
これまで白髪染めをしていた人も施術できる?
市販の白髪染めなどを使って暗くなった白髪にもハイライトが入れられるのでしょうか?
白髪染めは黒染めと一緒で、一度染めると再び明るい色に戻すのが難しいと言われています。その場合、白髪ぼかしハイライトをする前に白髪染めの色素を抜く作業が必要になってきます。
ただ、白髪染めの成分を抜く作業は髪に負担をかけるため、ほとんどの場合は複数回の来店が必要なのだそう。
そのため、色素を段階的に取り除いていくために2回以上の施術が行われることが一般的です。
白髪ぼかしハイライトの料金は?
価格は美容室やスタイリストのランクによって異なります。例えばAsh茗荷谷店では、約15,000円〜30,000円程度です(ロング料金も同様)。
この価格には、白髪ぼかしハイライトだけでなく、シャンプー、トリートメント、ブローなどの全体の仕上げに関する料金も含まれています。
ただし、髪のダメージの程度や過去の白髪染めの経歴によって、料金は変動することがあります。
「白髪染めは暗くて重い印象に見えてしまう......」と諦めていませんか?井手さんはこれからは白髪をデザインする時代だと話します。
透明感が出て柔らかい印象になる「白髪ぼかし」「白髪ぼかしハイライト」にぜひ挑戦してみてくださいね。
(ハピママ*/ くわばら なっとう)