京都府京丹後市のサウナ施設「サウナシュラン」11選に 健康意識のサービス評価

「サウナシュラン2023」に酵素風呂を併設したサウナ施設「ぬかとゆげ」が選ばれ喜ぶスタッフの前田さん(京丹後市峰山町)

 全国の優れたサウナ施設を表彰する「サウナシュラン2023」の11選に、京都府京丹後市峰山町で2022年11月に開業した酵素風呂を併設したサウナ施設「ぬかとゆげ」が選ばれた。府内初の受賞で、温浴治療など医師の視点で健康を意識したサービスや、サウナの種類が充実している点が評価された。

 近年、サウナは漫画やドラマ、アウトドア型などの広がりで若者を中心にブームが続く。施設も増加し、国内最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」には約1万2千件が登録されている。

 サウナシュランは、サウナ開業のコンサルティングやグッズ開発に携わる全国の愛好家集団「TTNE」が主催し、所属メンバーが実際に全国各地で入浴し、設備やホスピタリティ、清潔感、革新性などを評価し、18年から毎年選定している。

 主催者によると、同施設をプロデュースした整形外科医の吉岡直樹さんが自律神経系の温浴治療や未病を意識して開業した点や、5種類のサウナを備え、酵素風呂も味わえる希少さが評価された。

 同施設の温浴事業部でサウナの普及にも取り組む前田賢人さん(34)は「表彰を受けて首都圏から訪れる人も増え、ありがたい。入浴と合わせて丹後を巡ってもらい、ヘルスツーリズムにもつなげたい」と見据える。

© 株式会社京都新聞社