県内舞台「カオルの葬式」見て 映画監督・湯浅さんが県庁でPR

伊原木知事(右)と記念撮影する湯浅さん(中央)

 岡山市出身の映画監督・湯浅典子さん(47)=東京=が手がけた新作映画「カオルの葬式」の先行上映が始まるのを前に、湯浅さんが6日、岡山県庁に伊原木隆太知事を訪ね、県内各地を舞台にした作品の魅力をPRした。

 作品は主役の男性が元妻カオルの喪主を務めることになり、初対面したカオルの一人娘とぶつかりながら、新たな一歩を踏み出すヒューマンドラマ。メイン舞台の古寺・宝樹寺(鏡野町)や蒜山高原(真庭市)笠岡諸島(笠岡市)などで撮影され、岡山を拠点に活動する役者11人も出演する。

 湯浅さんは「お葬式という不思議な空間を岡山の風習も含めて表現した。美しい映像を世界中に届けたい」と話し、伊原木知事は「岡山のいい所を多くの人に見てほしい。ぜひ応援したい」と述べた。

 映画は8日から岡山メルパ(岡山市北区中山下)で先行上映され、国内外での公開や国際映画祭への出品を目指すという。

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