ほしいと考えた理由や背景に想いを馳せよう「#だれのほしいものリスト」が特設サイト&新宿駅で公開中

「人形」、「平和な故郷」、「ヴァイオリン」…これはだれのほしいもの?

日本赤十字社が、「#だれのほしいものリスト」を2023 年12月4 日(月)より特設サイトと東京メトロ新宿駅メトロプロムナードで公開中だ。

これは今年で 41 回目となる日本赤十字社の「NHK 海外たすけあい」キャンペーンの特別企画。

今回公開されたのは、紛争などによって、故郷や住みなれた家から避難を余儀なくされている人びとの「ほしいものリスト」。

日赤職員による3カ国の現地調査を通じ、39個の「ほしいもの」が明らかに。

お金があっても、買えないもの。願うことしかできないもの。心のよりどころにしているもの。

そこから見えてくるのは、遠い国の誰かではなく、私たちと同じ時間を生き、困難に立ち向かう一人ひとりの姿だ。

深刻さを増している世界各地の人道危機を、改めて身近に感じ、考えるきっかけを提供するため、本企画の実施に至ったそう。

日本赤十字社 事業局 国際部 企画課・三亀(みき)恭子さんに企画の意図や、注目してほしいことについて話を聞いた。

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――12月4日より、新宿駅メトロプロムナードにて「#だれのほしいものリスト」を掲出中です。QRコードを読み込み、特設サイトでさらに知ることが出来る仕掛けになっていますね。

三亀さん:「ほしいものリスト」や「ウィッシュリスト」といった、多くの皆さんがやっているフォーマットで展開することで、難民や避難民支援を“自分ごと化”していただきたいと企画しました。

今回3カ国(レバノン、ウクライナ、バングラデシュ)で調査をしてみて、それぞれの国の情勢が如実に現れる結果となりました。

中には「生まれた時から難民だった」という方もいらっしゃいます。

引っ越したばかりの家を失ってしまった方もいて、日々状況は変わっていて、いつ自分がそうなるか分からないというリアルな声をいただけたと思っています。

――難民、避難民支援というと、とても大切なことだと分かりながら、なかなか一歩踏み出せない方も多いですよね。

三亀さん:どうしても「支援をする」ということを考えた時、対個人ではなくて、“避難民”など、カテゴリーでとらえがちです。

今回こうして個人のリストを載せたことで、一人ひとりに想いを馳せていただきたいと思っています。

年齢が近い方もいるでしょうし、同じものが好きな方もいると思います。

「このほしいものリストをあげているのは誰だろう?」と想像することで、その人個人を身近に感じていただきたいです。

――今回の施策を通して、皆さんにどんなことを感じていただきたいですか?

三亀さん:新宿駅に広告が掲出されていますが、全国に支部を持っている日本赤十字社の強みを活かし、さらにSNSを活用して、人道危機と支援について学ぶきっかけを増やしていきたいです。

今回の特設サイトをきっかけに「自分も何かしたい」と思っていただけたら、日本赤十字社の活動をネット上でより深くご覧いただけますし、お近くの支部にお声がけいただければ地域の赤十字活動に関するボランティアのご案内も出来ますので、ぜひ気軽に訪れていただきたいです。

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困難に立ち向かう人びとへの理解のきっかけとなることを目的としている今回のキャンペーン。

日本赤十字社は、緊急時の救援から、中長期的な支援まで、それぞれの 地域にあわせて保健医療やこころのケアなど幅広い支援を行っており、NHK 海外たすけあいへの寄付は、世界各地で紛争、災害、病気などにより苦しんでいる人びとを支援する活動に役立てられる。

東京メトロ新宿駅メトロプロムナードでの掲出は12月10日まで。

詳しくは特設サイトを(https://www.jrc.or.jp/lp/save365/wishlist/)

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