12月5日に営業を終了した名古屋市の老舗ボウリング場「星が丘ボウル」。
別れを惜しむ常連客らがカウントダウンで、「最後の瞬間」を迎えました。
5日、53年の歴史に幕を下ろした「星が丘ボウル」。
1970年のオープン当時は、世界3位の規模を誇る1フロア100レーンで営業し、人気を博しましたが、木製のレーンやピンを回収する機械の老朽化が進んだため、営業を終えることに…
最終日は、夕方から常連客ら140人の会員による最後のボウリング大会が行われました。
参加した人たちは思い出を振り返るように1球1球を大切に投げ、スタッフと一緒に写真を撮るなど、別れを惜しみながら笑顔で楽しんでいました。
(参加者)
「楽しかった。いい思い出ばっかり」
「自分で区切りをつけられました」
そして午後6時半ごろ。いよいよセレモニーへ。
半世紀を超える歴史を締めくくるのは、場内にカウントダウンが響き渡る中…、「星が丘ボウル」を支えてきたスタッフや常連客によるラスト10球です。
そして、53年の歴史で“最後”の一投…
(星が丘ボウル 蛭川雅文マネージャー)
「星が丘ボウルを長きにわたり支えていただき、ありがとうございました」
そして、午後8時ごろ「星が丘ボウル」が営業終了のときを迎えました。
スタッフは、楽しい思い出を共有してきた常連客をハイタッチで送り出しました。
(星が丘ボウル 蛭川雅文マネージャー)
「さみしい気持ちは、もちろんありますけど。最後に、あれだけたくさんの方と時間を共有できたこと、これは一生忘れませんし、何かしら次につながる何かが残ったんじゃないかなと思いました」
Qお正月は何をしますか?
「お正月ですか…ボウリングしに行こうかな」
世代を越えて・・・愛された「星が丘ボウル」。
建物も今後、解体される予定ですが、最後に溢れた言葉は「さようなら」ではなく…「ありがとう」でした。