雫石のコメがハワイで「SAKE」に 岩手県産酒米、初の海外輸出

米ハワイへの酒米輸出を実現させる砂壁純也さん。清酒「アイランダー」を手に、現地で愛される酒になるよう期待する

 岩手県雫石町で育ったコメが海を渡り「SAKE」になる。同町上野の農業砂壁(しゃっかべ)純也さん(54)は今月、酒米を米ハワイの酒蔵に向けて輸出する。砂壁さんや岩手県流通課によると、県産酒米の海外輸出は初とみられる。「世界的な観光地で味わってもらうことは雫石、岩手の食材の強力なアピールになる」と意気込む。

 「ぎんおとめ」などの玄米10トンを、米ハワイの酒蔵アイランダー・サケ・ブルワリーに出荷する。12日に北海道の石狩港を旅立ち、1月に到着予定。フルーティーな味わいの清酒「アイランダー」として、3~4月の完成が見込まれる。

 アイランダーは750ミリリットル入り。1万本以上製造され、同町でも一部が販売される見通し。

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