命の大切さと震災の伝承を中学生が学ぶ 宮城・石巻市の震災遺構

宮城県石巻市の震災遺構・門脇小学校を地元の中学生が訪れ、当時の在校生から命の大切さや震災の伝承について学びました。

門脇小学校を訪れたのは、北上中学校の2年生13人です。

高橋輝良々さん「3月11日のあの時、私は門脇小学校の奥にあるお墓の間の階段を上ってお家に帰る時でした」

生徒たちを前に講師を務めるのは、震災当時門脇小学校の1年生で現在は大学生の高橋輝良々さんです。

これまで人前で被災の体験を語ることはありませんでしたが、亡くなった親友の遺品であるクレヨンの写真を前に、この日初めて自身の記憶を話しました。

高橋輝良々「初めて来た時この写真を見て、ずっと我慢していた涙をこらえることができなくて何粒も何粒も流しました」

中学生「大切な友人が津波とかで亡くなってしまったことが一番印象に残りました」「この経験の話を忘れずに、今後伝えていきたいなと思います」

生徒たちは、この日学んだことを1月に横浜市の中学校と行う交流授業で発表するということです。

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