アニメ『薬屋のひとりごと』 飲酒法案を巡る猫猫と壬氏のやり取りに反響「酒を貰って喜んでいる顔が可愛い」

アニメ『薬屋のひとりごと』の第9話『自殺か他殺か』が12月2日に放送された。激務に追われる壬氏の元に、ある武官の訃報が届く。死因は仲間うちでの宴会で酒を飲み過ぎたこと。だが武官のことをよく知る壬氏(ジンシ)は納得できず、酒による死について猫猫(マオマオ)に尋ねる。すると猫猫は、武官の食生活と深酒の理由を知り、酒が入っていた酒瓶から本当の死因を推理する。

(※以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆真面目な武官が急死…その真相とは?

ある日、夜遅くまで官僚の法案に目を通していた壬氏の元に知らせが届く。浩然(コウネン)という武官が宴会の席で大量の酒を飲んだ結果、急死したのだ。しかし壬氏はこの死に疑問を抱いていた。酒に強い浩然が酒の飲み過ぎで死ぬとは思えない壬氏は、猫猫を呼び出し、「本当に死因は酒だと思うか?」と尋ねた。現場に残されていた酒の味に違和感を覚えた猫猫。浩然は辛党だったがある時を境に突然甘党になり、甘いものしか口にしなくなったという。考えを巡らせながら、証拠品の酒を飲み干す猫猫。彼女は浩然の飲んでいた酒瓶の破片を持ってくるよう告げる。

後日、酒瓶の破片を観察した猫猫は、内側付着していた塩を見つけた。浩然は、ある日突然辛党から甘党になり、以来甘味しか口にしなかった。しかし、浩然の酒瓶には、乾いて粒が残るほどの、たくさんの塩が含まれていた。これは何を意味するのか。「塩は人体に不可欠なものですが、とりすぎると毒になります。飲んだ酒の量と、溶け込んだ塩の量を考えれば、これが原因であってもおかしくはないでしょう」と猫猫。

浩然は元々真面目で有能な官僚で、ストイックな性格だった。しかし、家族を亡くして以来、真面目さゆえのストレスも加わり、味覚に異変をきたし塩味だけが分からなくなっていた。「真面目な人間ほど心を抑制し、心を押さえつける負荷は、そのうち病へ変わってしまう…」と猫猫。つまり、何者かが塩を大量に酒に入れ、浩然はそれに気付かずに飲み干した結果、身体がむしばまれてしまったのだ。「真面目な人間を毛嫌いする者は多いです。酒の席のちょっとした嫌がらせのつもりで、気に入らない人間の酒瓶に悪戯を仕掛けたのかも。なのに相手が平気な顔で飲み続けるので、気付くまで加えてやろうと思うかもしれない…。」そう自分の推理を伝えた猫猫。壬氏は推理のお礼に酒を渡そうとする。

◆“飲酒法案“を巡り、猫猫が号泣?!

思わぬ差し入れに目をきらきらと輝かせ、顔がほころぶ猫猫だったが、壬氏は「感謝している顔に見えないが」とちくり。猫猫も「……そうでしょうか。それよりも、真面目にお仕事なさってください」「ため込まないうちに、終わらせては?」とやり返す。しかし壬氏が「そう言えば、こんな法案があったな。年若い者が酒に溺れるのを防ぐために、年齢制限をつけるべきだと。酒は二十歳になるまで禁止せよ、と」と言うと、猫猫の態度が一変。サーっと顔が真っ青になり、「壬氏様!それ、絶対に通さないでください!」と涙目で訴える。壬氏は「さあ、私の一存では何もできない」と満足そうに告げ、その場を立ち去った。

SNS上では「飲酒法案の壬氏とのやり取りが楽しかった」「猫猫が酒を貰って喜んでいる顔が可愛い」「壬氏様との弱みの握り合いの押収のとこは最高に面白かった」と、酒を飲みたい猫猫と弱みを握った壬氏のやり取りに笑いの声が上がった。

◆後宮で新たな事件が…

時を同じくして、後宮の下女が堀の中で水死体となって発見された。下女は“投身自殺”という衛兵の見解を聞いた猫猫は「自殺かどうかは分かりませんが少なくとも1人では無理だと思います」と壬氏に話す。城壁は高く道具がないと難しいと推理する猫猫。他殺なのか?と壬氏が猫猫に問うと「それは分かりません…。ただ生きたまま堀の中に落ちたのは確かだと思います。堀から這い上がるために何度も壁をかいたのでしょう。死体の指先が赤く血に染まっていました」と告げ、壬氏も考え込んでしまう。

「人はいつ死ぬか分かりません」と話す猫猫は、「もし私を処刑する場合、毒殺にしていただけませんか?」と壬氏に問うと「そんなことは、しない」と言い放つ。「する、しないではなく、できる、できないですから」と猫猫はこれまでの事件の記憶を思い出しながら語った。

その後、死んだ下女が園遊会の毒殺騒ぎの場にいたことと、それらしい遺書も見つかり、自殺ということで事件は幕を閉じた。

『薬屋のひとりごと』次話は、12月9日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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