「備前陶漆」や「白備前」…多彩/備前焼作家・木村玉舟さんの古希を記念した「陶彫展」/岡山市の天満屋岡山店で12月12日まで【岡山市】

陶土に彫刻し焼き上げた「陶彫」を手がける備前焼作家・木村玉舟さんの古希を記念した個展「木村玉舟陶彫展」が12月6日、岡山市の天満屋岡山店で始まりました。12日まで開かれます。
今年70歳の古希を迎えた木村さん。今回の個展は半世紀近くに及ぶ作陶生活の集大成とも言えるもので、およそ70点が展示されています。
特に今回は「備前陶漆」と呼ばれる新たな技法による作品5点を初めて出品しています。
「備前陶漆」は、備前焼に細かな金箔や銀箔を貼り、漆を幾重にも塗り重ねて窯で焼いたもので、2年前から制作を始めました。ブッポウソウやイソヒヨドリなど木村さんが得意とする鳥の作品が、きらびやかな色彩で表現されています。
また、来年のえと「辰」の白備前の置物も並びます。京都の禅寺・妙心寺の天井に江戸時代の画家・狩野探幽が描いたという「龍」を参考にし、力強く雄々しい姿は見る者を圧倒します。

© テレビせとうち株式会社