美容注射で細菌感染、注意呼び掛け

今年11月に美容注射を受けた女性が相次いで非結核性抗酸菌に感染し当局が注意を呼び掛けていたが、このほど別のクリニックで注射を受けた女性が細菌感染したことが分かった。12月5日付政府公報によると、感染者は24歳の女性で10月9日に旺角のプライベートクリニック「GEEL MEDICAL」でコラーゲンを増やす効果を期待して注射を受けたところ、5日後に発疹や膿疱が現れた。注射をしたのは医師だったので、女性は何度か同クリニックに通いその医師に診てもらったそうだが症状が改善しなかったため別の私営医療機関を受診して検査を受け、マイコバクテリウム・アブセサスに感染していることが分かった。この細菌は土壌や水道水に常在しているもので、皮膚軟部組織や骨の感染症の原因となることがあるという。現在女性の容体は安定しているとのことだ。政府衛生防護中心によると、同クリニックでの医療行為に問題はなかったものの、感染予防対策が万全ではなかった可能性があるようだ。11月に19人が細菌感染しクラスターとなったケースと原因菌は同じであるが、今回の事例とは関連はないという。当局では注射を受けてから症状が現れたという人は医療機関を受診しホットラインに連絡するよう呼び掛けている。

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