母親を刺殺 初公判で「責任能力の有無」争点に

広島市南区の自宅で母親を包丁で刺し殺したとして起訴されている息子の初公判が開かれ、責任能力の有無が争点となりました。「殺人」の罪で起訴されているのは、無職の津下英範被告・51歳です。起訴状によると、2020年8月に同居していた母親の英子さん・当時89歳の胸など数十か所を包丁で刺して、殺害した疑いです。広島地裁であった初公判で、津下被告は「自分が原因で母が亡くなったことは間違いないが、殺意はなかった」と述べました。弁護側は、津下被告が当時、「不安性パーソナリティ」などの精神障害を患い、異常な精神状態であったことから「責任能力がない」として、無罪を主張しました。一方、検察側は精神疾患があったことを認めた上で、「自らの判断と意志によって行った犯行」と主張しました。

【2023年12月6日 放送】

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