旧陸軍被服支廠を「平和学習の拠点」に

広島県は国内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」について、1号棟を「平和学習の拠点」にするなど、活用イメージを明らかにしました。これは県議会の委員会で明らかにしたものです。国の文化審議会は「旧陸軍被服支廠」を重要文化財に指定するよう、答申していて、早ければ2024年1月にも指定される見通しです。県は2023年12月6日、将来的な活用イメージを示しました。被爆直後に臨時救護所となった1号棟は「平和学習の拠点」として、展示室や講和会場などで活用する方針です。また、2号棟から4号棟については文化芸術や観光の拠点として、図書館やホテルなどに整備する考えです。議員からは「被服支廠の持つ歴史を踏まえ、戦前、軍都だった広島を伝えられる施設にしてほしい」と要望が出ました。一方、県は所有する3棟のうち1棟を広島市に無償で譲渡することについて協議をしていることも明らかにしました。

【2023年12月6日 放送】

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