「物価1%程度押し上げ」 日銀、大規模緩和を検証

日銀本店

 日銀が大規模な金融緩和策による消費者物価の押し上げ効果を「1%程度」とする分析結果をまとめたことが分かった。1990年代後半から続ける金融緩和策のレビュー(検証)の一環。学者や市場関係者を招いて緩和策の効果や副作用を議論した4日の非公開討論会で示し、6日に関連資料を公表した。

 日銀は緩和策を講じなかった場合の物価や生産を推計し、実績との差を政策効果として分析。「デフレではない状況を作り出すことに寄与した」と振り返った。

 生産面では押し上げに大きく寄与し「潜在成長率を下支えしていた可能性が示唆される」と指摘した。

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