原田泰造主演「おっパン」に中島颯太、城桧吏、大原梓、松下由樹、富田靖子が集結

FANTASTICS中島颯太が、フジテレビ系で2024年1月6日にスタートする、原田泰造主演の土ドラ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)で、物語を導くゲイの青年役を演じることが分かった。さらに、城桧吏大原梓松下由樹富田靖子の出演も発表された。

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」は、2人組アーティスト・練馬ジムがLINEマンガで公開中(毎週月曜更新)の同名漫画が原作。2023年10月末時点で、国内累計閲覧数5240万回以上に上り「おっパン」の略称で親しまれ、実写化への熱望の声が上がっていた人気作だ。登場人物、それぞれの思いにそっと寄り添うような温かさ、自分自身や他者のさまざまな価値観と向き合うきっかけにもなると、幅広い読者から多くの共感を呼んでいる。

家族からも嫌がられる古い価値観を持った堅物のおっさん・沖田誠(原田)が、ゲイの青年・五十嵐大地(中島)と出会ったことによって、これまでの自分の常識をどんどんアップデートしていく姿を描く、すべての人たちの「好き」を肯定し、応援するハートフルなホームコメディードラマとなる。

中島が演じる大地は、誠のアップデートを手伝うゲイの青年で、原作でも人気が高く誰からも愛されるキャラクター。

持ち前のポジティブさで爽やかに演じる中島は、「演技にすごく興味を持っている中でいただいたお話で、とてもうれしかったです」と喜び、「いろいろな人のさまざまな形の“好き”を肯定するお話である、『おっパン』を見ると誰のことも温かく愛することができると思います!」とアピール。演じる大地については「さまざまな葛藤を乗り越え、周りにいる人全員をとことん愛し、明るく前向きに進んでいく青年です。僕も演じながら大地くんに勇気をもらっています!」と説明。加えて「見る前と見た後では全然違う世界につながるようなドラマだと思いますので、原田さん演じる誠さんと一緒にアップデートしながら、時にはクスッと笑い、楽しんでもらえるとうれしいです!」と笑顔を見せる。

誠に反発する引きこもり中の息子で、誠がアップデートするきっかけとなる一言をぶつける翔に扮(ふん)する城は、男らしさよりかわいいものが好きで、自分自身が何者かにも悩んでおり、その繊細な心情をこまやかに表現する。

城は 「僕が演じる沖田翔は、初めて出会うキャラクターだったので少し不安はありましたが、新しい自分の発見もありそうで楽しみでもありました」と話しつつ、「翔はある時から引きこもりですが、自分の好きをしっかり貫ける心(しん)がある子で、尊敬できるし応援もしたくなります。そして、世の中に認められてほしい存在だなと思いました。人のために自分の好きなことや、内面や外見まで変えることはしなくていいし、どんな自分でも自信を持っていいということを、見てくださる方に感じていただけたらと思います。翔が自分の思いを人に伝えて行く場面、話を通して変わっていく翔にも注目して見ていただきたいです」と、役柄と真摯(しんし)に向き合う。

誠のデリカシーのなさに辟易(へきえき)とし、反発する大学生の娘・萌役には大原が決定した。2次元をこよなく愛し、自らも同人誌を描く“腐女子ガチ勢”の萌。19年のネクストブレーク俳優たちを集めた「私の卒業」プロジェクトでオーディションを勝ち抜いた大原と原田による、父娘対決に期待だ。

「好き」にまい進する腐女子という役どころに挑戦する大原は、「出演が決まった時はとてもうれしかったです。私自身、漫画原作の作品でメインキャストとして参加させていただくのが初めてなので、とても新鮮でワクワクした気持ちです」と目を輝かせ、演じる萌のことを「自分の世界観をすごく大切にしていて、魅力的なキャラクター」と捉える。また、「作中にはいろいろな価値観や個性を持ったキャラクターが出てきます。今まで自分の人生になかった価値観や個性と対峙(たいじ)すると最初は抵抗や偏見があるかもしれませんが、関わってみて初めて『これは自分が決めつけていただけだったのか』と気付くことがあると思います。そういった気付きのきっかけになればうれしいです」と語った。

ゲイの息子・大地と共に成長してきた優しい母親で、獣医師・五十嵐美穂子役は松下が担う。ゲイの息子を受け入れる一方、誠の凝り固まった偏見を、獣医師としての知識も使い分かりやすく解きほぐす役割も担っている。すべての登場人物を包み込むような優しさを持った美穂子だが、劇中では彼女の葛藤も描かれる。

松下は「原作も脚本も面白く、原田さん演じる“おっさん”のアップデートしていく姿はハラハラドキドキしながらもユーモアがあって面白いです。私の役柄は難しくもありますが、息子に寄り添いながら母として愛情を持ち、親子共にアップデートしていく姿を演じてみたいと思います」とコメント。続けて「それぞれがもがきながらも明るく前向きなドラマになると思います。原作とは一味違うドラマ版『おっパン』を楽しんでほしいです」と呼び掛け、「中島颯太くんも息子の大地も本当にいい子です! 中学生の時に映画出演で出会ってから40年ぶり!? 富田靖子さんとの共演も個人的に大変うれしいです!」と期待を込める。

夫である誠の堅苦しい言動に諦めの境地に入り、“推し活”にハマったパート主婦・沖田美香役は富田が務める。誠のことを「昔はここまで頑固じゃなかった」と思っている妻の美香を支える日常のエネルギーとなっているのは、オーディション番組からデビューした男性アイドルグループの推し活をすること。円盤(DVD)を見て歓喜の叫び声を上げる富田の演技は必見だ。

原作を読んだと言う富田は「『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』なんて、『なんて、文字数の多いタイトルなんだぁ!』と思いながら読み始めました。カラフルなかわいい装丁の本でした。しかしながら、笑いに包まれながらも、忘れちゃいけないことや大切にしなきゃいけないことが散りばめられていました」と感想を述べ、「あっという間に、沖田誠さん(お父さん)の奮闘ぶりに感動し、現在、沖田誠さんの妻・沖田美香役で奮闘中です。楽しく、胸熱な作品になるよう、丁寧に大胆に取り組みたいと思います!」と意気込んでいる。

ドラマの脚本を担当する藤井清美氏は「主人公の沖田誠は、困った人でありながらもどこか愛らしいという、矛盾した人物です。原田泰造さんの演技は、まさにその両方を柔軟に行き来します。中島颯太さんは、心の中に持った真っすぐさが大地とそっくり。城桧吏さんの繊細な表情は、翔の複雑な心情に寄り添い、大原梓さんの気遣いや明るさはまさに萌ちゃん。松下由樹さんは、原作にはない場面がとても楽しみですし、富田靖子さんは、原田さんへの信頼が役柄にかわいらしさと深みを与えています」と語り、「顔合わせでの本読みで、このドラマに向かうスタッフ・キャスト陣の熱意を感じました。原作漫画の面白さをドラマという形でお届けしたいという思いに加え、『変わっていく世界に自分自身も向き合おう』とする熱量だったと思っています」と、今回そろった個性豊かなキャスト陣に太鼓判を押している。

原作漫画を読んで「世界が変わっていきつつあるのはわかっているけど、自分がどうすればいいかわからないと感じている中年男性の気持ちを、痛烈でありながらコミカルに、そして同時に繊細に描いているところにひかれました。その時に感じた『ぜひドラマ化して生身の俳優さんたちに演じてほしい!』という願いが実現します」と力が入る。そして、「アップデートは難しいことではない、ただ目の前の人の気持ちに敏感になること――。なんじゃないかと、脚本を書いていて思いました。このドラマを多くの方がご覧になって、ちょっと自分と周りの人をいたわる気持ちになれるとうれしいです」とコメントを寄せている。

松本圭右プロデューサーも「人気漫画の映像化だからこそ、生身の人間として生きた時にリアルな心情を表現できるキャストにお願いをしました。現状考えられるベストの布陣がそろいました」と手応え十分だ。

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