旅客数、過去最多47億人に 国際航空協会が来年予測

訪日観光客らでにぎわう成田空港の国際線到着ロビー=6月

 【ジュネーブ共同】国際航空運送協会(IATA)は6日、堅調な航空需要から2024年の旅客数が新型コロナウイルスの感染拡大前の19年に記録した45億人を超え、過去最多となる約47億人に上るとの見込みを発表した。「需要の回復が異例の速度だ」として、航空業界の売上高も24年は過去最高の9640億ドル(約142兆円)に達すると予測している。

 ウォルシュ事務局長は声明で「24年に期待される純利益は業界の回復力の証しだ」と述べた。一方で売上高に占める純利益の割合は、金利上昇などを理由に23、24年ともに2%台にとどまると予想。「多くの航空会社が悪戦苦闘している」との認識を示した。

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