Looking Glass、初のポータブル・ホログラフィック・ディスプレイ「Looking Glass Go」を発表

Looking Glassは、高解像度ホログラムのリアリズムと生成AIの創造力を組み合わせた世界初で唯一のポータブル・ホログラフィック・ディスプレイ「Looking Glass Go (tm)」を発表した。

Looking Glass Goは、国内ではKibidangoならびにGREEN FUNDINGの共催によるクラウドファンディングサービスで予約を受け付けている。

Looking Glass Goは、2021年に行われたKickstarterの予約キャンペーンで250万ドル以上を集めた、デスクトップ・ディスプレイのLooking Glass Portraitに続く新製品。同製品はポケットサイズで、実物そっくりの3Dホログラフィック写真、画像、生成アートなどの3D空間グラフィックスを自由に持ち運ぶことができる。Looking Glassが開発したChatGPTを活用した3D裸眼立体視プラットフォーム「Liteforms」(AIを搭載した3Dキャラクター)によって、ChatGPTを活用したキャラクターと会話が可能だ。Looking Glass Goは3Dコンパニオン、あるいはアレクサやSiriの3D版として、外出先で活用できるという。

Looking GlassのCEOを務めるショーン・フレイン氏は、次のようにコメントしている。

フレイン氏:iPhone 15に搭載される予定の空間写真機能Vision Proや、3Dゲームエンジンとより強力なGPUの普及による空間プラットフォームの台頭に加えて、生成AIがコンテンツ制作に新たな生命を吹き込むといった、2つの大きなトレンドが収束しつつあります。Looking Glass Goは、この2つのイノベーションを、どこでも使える非常に小さなシステムにまとめました。

未来志向型と3D好きのためのデザイン

Looking Glass Goは、ビジュアルイノベーションの最前線に立ちたいと願う数多くのアーリーアダプター、技術愛好家、3Dクリエイターをはじめ、想像力豊かなブランドに携わる人たちのためにデザインされているという。思い出の追体験や共有から、画像や動画による空間的な記憶の創造、3D生成アートの表示、カスタマイズ可能なホログラフィック・キャラクターとの会話まで、Looking Glass Goには無限大の可能性があるとしている。

1,000点のホログラムを共有

最新の携帯電話の深度カメラで撮影した家族写真、ホログラフィック・ビデオ・メッセージ、アニメーション化された3Dキャラクター、生成アートなど、ユーザーは最大1,000点のホログラフィック・メディアをLooking Glass Goに保存し、どこにでも持ち運ぶことができる。Looking Glass Goには、WiFi接続が標準装備されているため、ユーザーはそれらをプレイリストに整理したり、外出先で新しい作品を追加したりすることが可能だ。

パーソナルAIコンパニオン

新しい言語を学んでいるとき、超弦理論を学びたいとき、情報を求めているとき、また単に話し相手が欲しいときに、Looking Glass GoのChatGPTを活用したホログラフィックが、ユーザーのお伴をする。Liteformsを使えば、プログラミングや3Dモデリングなしで、ホログラフィック・キャラクターに命を吹き込むことができるという。キャラクターは、ReadyPlayerMeとMake Avatarを搭載した内蔵のアバター作成ツールを使用してカスタマイズ可能。発表時には、これらのキャラクターは英語か日本語のどちらかを話すことができるとしている。

最も先進的なディスプレイ

Looking Glass Goの6インチ空間3Dディスプレイは、同社の他の製品よりも薄く、ピクセル密度はこれまでのLooking Glassディスプレイの2倍を実現。再設計された独自の超立体光学系を搭載し、画像をデバイスから浮き上がらせ、特別な道具やメガネは必要なく、一度に複数の人が見ることができるという。

誰でも簡単に使える

Looking Glass Goを使うのに、プログラミングの知識は不要だという。空間画像や生成アートを使った標準的な使用例では、ユーザーはWi-Fi接続と互換性のあるブラウザ(携帯電話でもコンピュータでも)だけで、Looking Glass Goに新しいコンテンツをロードできる。Looking GlassのLiteformsアプリケーションや、Unity、Unreal、Blender、WebXRなどのツールで、リアルタイムのインタラクティブコンテンツを開発する場合は、USB-Cケーブル1本でコンピュータに接続する必要がある。

Looking Glass Go製品仕様

© 株式会社プロニュース