無形文化遺産「お峰入り」の “出張” プラン!? 山北町の財源確保策、ふるさと返礼品活用や開通式に前向き姿勢

国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された「お峰入り」=10月8日、山北町の大野山

 神奈川県山北町共和地区に700年前から伝わり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「お峰入り」を巡り、山北町の湯川裕司町長は5日、町の財源確保策としてふるさと納税の返礼品への活用や新東名高速道路の開通式に“出張”するプランに前向きな姿勢を示した。

 この日開かれた町議会第4回定例会で、お峰入りの演者でもある池谷仁宏氏の一般質問に答えた。

 お峰入りはおおむね5年ごとに実施され、次回は2028年に開催予定。ユネスコ登録後初となる今年10月の公演ではJR山北駅前の商店街に約1500人の観光客が詰めかけ、湯川町長は「町が一つになり、多くの人に山北のことを知ってもらえた」と振り返った。

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