能登外浦に岩ノリの季節 志賀・福浦港、採取本格化 

採取した岩ノリの状態を確認する端谷さん夫妻=志賀町福浦港

 志賀町福浦港(ふくうらこう)で6日、能登外浦の冬の風物詩である岩ノリ採りが本格的に始まり、県漁協福浦港出張所の組合員が穏やかな陽光の下、競りで購入した採取場所「のりじま」で収穫に励んだ。今夏の猛暑で生育が心配されたが、11月のしけで順調に育ったという。

 1日の解禁後、高波の影響で採取場所に近づけない状態が続いていた。この日は好天に恵まれ、組合員は早朝からのりじまに繰り出して、黒く光った岩ノリをかごいっぱいに入れた。組合員の端谷敏夫さん(76)、八重子さん(73)夫婦は長さ約30センチの初物を手に取り、「楽しみにしている人のため、良質なノリをたくさん採りたい」と話した。

 採取した岩ノリは3日ほど乾燥させ、町内外で10枚1束2500円(税込み)で販売する。収穫は来年2月半ばまで続く。

© 株式会社北國新聞社