ガザ情勢「国際平和への脅威」 国連総長、安保理に初の注意喚起

国連のグテレス事務総長(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は6日、パレスチナ自治区ガザ情勢を「国際平和と安全の維持への脅威」と見なし、注意喚起する書簡を安全保障理事会に送った。国連憲章は、こうした脅威に際して事務総長が安保理に注意を促せると定めている。グテレス氏がこの規定を活用するのは初めて。書簡では停戦に向けた働きかけを各理事国に求めた。

 ドゥジャリク事務総長報道官は「事務総長が持つ最も強力な手段だ」としており、グテレス氏の強い危機感が示された。

 グテレス氏は書簡で「ガザに安全な場所はない」として、民間人の犠牲の多さや医療体制が機能していないことを指摘した。

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