“ホストに100万使った客がカップ麺を買って帰る”ことへのROLANDの見解が物議「もし自分の子だったら」

12月5日、「ホスト界の帝王」とも言われる実業家のROLAND(31)が自身のYouTubeチャンネルに動画をアップ。そこで語った“ホスト論”の内容が物議を醸している。

ホスト業界では、売り上げを競い合う「売上バトル」という風習がある。そのことについて、動画のディレクターから「そもそも売り上げバトルに来るお客さんってどういう気持ちで来るんですか? 勝ったその先には何があるんですか、お客さんに」「例えば勝ったら『私の大好きな人と結婚できる』とか、ゴールがあればいいんですけど、ゴールないですよね」と質問を受けたROLAND。

その際、「ワールドカップで優勝して『その後は何をしますか?』って聞かれて、答えられないのと一緒で、“勝ち”を追っている瞬間がもう宝物なんじゃないかな」と答えたが、ディレクターは「それは本人の話じゃないですか。僕が聞いているのはお客さんなんですよ」といい、再び先の質問を尋ねた。すると、ROLANDはこう語った。

「追っていく過程とか一緒に頑張るみたいなのが(価値)。大人になってから悔しくて泣くとか負けて泣くとか、あんま経験ないじゃないですか。大人になって一個の勝ち負けに熱くなれるって、結構青春だなって思います。みんな青春しているんじゃないかな」

そこでディレクターが「すごく記憶に残るシーンがあって、締め日に多分何百万も使ったお客さんなんですけど、その人が帰り際にコンビニ寄って、カップ麺を買って駅に向かうところを見たときにすごく複雑な気持ちになったんですよ。『今あなたは100万使ったのにコンビニでカップ麺を買って電車で帰るんだ』と(思った)」と明かした。すると、ROLANDはこう答えた。

「何に価値を感じるかでしょ。俺ら車好きだから車に大金払うじゃないですか。でも車に全く興味ない人からしたらムダ金にしか思われないけど、っていうところで。人は人だから、何にお金を使う価値があるかって(見出すかは)人それぞれだから」

■《価値観は人それぞれ》《自分の子供だったら?》

さらにディレクターが「そういう光景を見たら、ROLANDさんはどういう気持ちになるのかなぁとはちょっと気になります」と質問を重ねると、ROLANDは「自分の店がそういう対象であって嬉しいなって」と回答。ディレクターが「100万円使った人がコンビニでカップ麺買って電車に乗って帰るのに? 嬉しいんですか?」と問いただすと、ROLANDはこう述べた。

「それくらいの価値を自分が作り上げた物に感じてもらえているってことは、それくらいしてでも買いたいと思われる、憧れの車でいられて嬉しいなと思う気がする」

しかし、ディレクターは「いやぁ、やっぱ理解できないな」と苦笑していた。

「何百万円も使った客がカップ麺を買って帰っても嬉しい」というROLANDだが、その考えに対してネットでは賛否が分かれることに。ROLANDの意見に賛成する人たちは、本人にとって価値があるならいいというスタンス。

《興味の無い人にとってはただの無駄遣いにしか見えなくても本人にとっては価値のある有意義な事でそれ以外の事は我慢できるならそれでいいとは思います》
《自分の立場を正当化する為の方便だとは思うが理解できると言えばできる。詐欺とは違って、客は自身が価値があると思っているからこそ対価を払って受けようとしたサービスを実際に享受してはいるのだから》
《価値観は人それぞれですしね。ホストにはまっている間は、店で大金を使うことがステータスなのでしょう》

いっぽう、否定的な人たちはその理由をこう説明している。

《ホストは人の寂しいと言う気持ちを利用したりしてしまうので破滅的なのめり込み方をしてしまう可能性が高いものであり、そこは車とは同義では語れないと言うことは理解していて欲しい》
《もし自分の子だったらという質問だとローランド氏はどう答えるのだろうか?私は子供が高価な車や時計を買うために節約するのは応援できるが、ホストに通うためだとしたら止めると思う》
《資金力のある女性からならいくら払って頂いてもいいと思うけど、明らかに普通の裕福とはいえない女性に何百万も払わせても嬉しいって思うのかな》

帝王の意見は、評価が分かれているようだ。

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