亡くなった愛猫の「手元供養」心穏やかにお祀りするために気をつけたい5つのポイント

1.「手元供養」の種類

一言で「手元供養」と言っても、遺骨を自宅にて祀る方法や、アクセサリーにして手元に置く方法など、いくつか種類があります。飼い主さんの意向や環境に合った供養を選択する必要があるでしょう。

猫の供養法はまだ確立されている訳ではなく、特に法的な決まりもないため、飼い主さんの自由にできる範囲が広いです。とはいえ、遺骨をご自身の所有地ではない場所へ埋めてしまうと、違反となる可能性があります。

手元供養はあくまでも、自宅内のみで祀るのが基本となります。常識の範囲で考え、他人に迷惑がかかりそうなことは避けるか、一言断りを入れるなどが必要です。

手元供養では遺骨を粉骨したり、身につけられるアクセサリーにしたりすることも。いずれも多少の費用はかかってきますので、どの程度の予算をかけるのかも、判断材料の一つとなるでしょう。

2.遺骨が自宅にあることへの抵抗感

手元供養は、骨壷を仏壇に祀り供養するのが一般的なイメージかもしれません。その場合、自宅内に遺骨が存在することになりますが、それをよく思わない人もいるかもしれません。

例えば、家族の誰かが反対する、来客が不快感を示すなどです。仏壇だけならまだしも、そこに遺骨もあるとなると、人によっては抵抗感が生まれる可能性があります。

もし遺骨を自宅にて祀る場合は、その辺りも配慮して行う必要があります。

3.ペットロスについて

手元供養にはさまざまなメリットと、そしてデメリットも存在します。そのひとつが、「ペットロス」です。愛猫の遺骨が手元にあるということは、それだけ一緒にいられる時間が長い、というメリットとなります。

と同時に、いつまでも忘れられずにペットロスが長引いてしまう、というデメリットがあるのです。

もしそうなってしまうようなら、思い切ってペット霊園などに納骨し、気持ちに一区切り付けた方がよいかもしれません。

4.カビが生えやすい

愛猫の遺骨をそのまま祀っておくと、カビが生えてしまう場合があります。骨壷の中に湿気が侵入したり結露が発生したりし、それが原因でカビてしまうのです。

大切な愛猫の遺骨がカビだらけ…ということになったら、ショックを受ける飼い主さんは少なくないでしょう。

カビてしまうことを防ぐためには、湿気対策が必要になってきます。定期的に天日干しをする、乾燥剤を入れるなどで予防となるでしょう。

また、粉骨も有効です。火葬場や粉骨業者などで行ってもらえるので、カビが気になる場合は後悔する前に、費用等も合わせて調べてみることをおすすめします。

5.お手入れする人がいなくなったら…?

手元供養で問題となるのが、お手入れをする人がいなくなってしまった場合です。

例えば、お年を召して施設に移動してしまった、亡くなってしまったなどが考えられます。そうなったとき、後の片付けをする側としては、「捨ててしまう訳にもいかない」と困ってしまうのではないでしょうか。

そのような事態にならないために、愛猫の遺骨の行先を決めておくことが大切です。一例として、霊園によっては永代供養や、飼い主さんのお墓に一緒に入ることができるところもあるようです。早めに決めておくと、後々慌てなくて済みそうです。

まとめ

愛猫が亡くなってから供養について考えるのは、もしかしたら心境的に難しいかもしれません。

あまり考えたくはないですが、あらかじめある程度のプランを立てておくと、スムーズに供養できるでしょう。この記事が少しでもご参考になれば、幸いです。

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