「途中で船が転覆した」手こぎボートで出航 27キロ漂流 3日ぶり生還 沖縄・瀬長島から渡嘉敷島へ

 沖縄県豊見城市瀬長島から手こぎボートで出航して行方不明になっていた70代の男性=那覇市=が6日午前9時10分ごろ、3日ぶりに約27キロ離れた渡嘉敷島の海岸で発見された。ダイビング船の乗組員が男性を救助した。

 那覇海上保安本部によると、男性は命に別条はなく、大きなけがもないという。男性は「天候悪化のため帰れなくなり、途中で船が転覆した」と話しているという。

 那覇海保によると、男性は3日、豊見城市瀬長島沖合で素潜りのため1人で2~3人乗りの手こぎボートに乗り出航した。5日正午ごろに男性の友人から「出航した人が帰ってこない」と118番通報があり、那覇海保や豊見城署が捜索していた。通報があった当時、豊見城市には波浪注意報警報が発令されていた。

 6日朝、渡嘉敷島の沿岸でウエットスーツを着た男性がダイビング船を見て救助を求めたという。

 那覇海保が事故原因を詳しく調べている。

(資料写真)豊見城市の瀬長島=2016年撮影

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