ヤンキースがソト獲得へ 5対2の大型トレードが成立間近との報道

ヤンキースがフアン・ソト(パドレス)の獲得に近づいているようだ。日本時間12月7日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「ソトのトレードが成立する可能性が極めて高くなった」とリポート。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はヤンキースが5選手を放出してソトとトレント・グリシャムの両外野手を獲得する見込みであることを伝えている。ただし、ブライアン・キャッシュマンGMとアーロン・ブーン監督はすでにウィンター・ミーティングの会場を後にしており、交渉完了には至っていないようだ。

モロシ記者によると、ヤンキースはマイケル・キング、ドリュー・ソープ、ジョニー・ブリトー、ランディ・バスケスの4投手と控え捕手のカイル・ヒガシオカをパドレスへ放出し、ソトとグリシャムの両外野手を獲得する見込みだという。当初、ヤンキースはキングとソープの放出に前向きでないことが報じられていたが、25歳の若き天才打者を手に入れるために、両投手をトレードのパッケージに含めることを決断したようだ。

ソトは言わずと知れたメジャーを代表する強打者で、今季は全162試合に出場して打率.275、35本塁打、109打点、12盗塁、OPS.929をマーク。ヤンキース移籍後は正左翼手を務めるとみられる。なお、ヤンキースはレッドソックスとのトレードでアレックス・バーデューゴを獲得したばかりだが、コーナーの外野手(左翼または右翼)として起用する方針だという。よって、主砲アーロン・ジャッジは中堅手としての出場機会が多くなることが予想される。

現在27歳のグリシャムはパドレスの正中堅手を務めていた好守の外野手。今季は153試合に出場して打率.198、13本塁打、50打点、15盗塁、OPS.667に終わったが、2020年と2022年にゴールドグラブ賞を受賞した実績がある。巨体のジャッジが1年を通して中堅手を務めるのは難しく、グリシャムはジャッジが右翼を守ったり、休養を取ったりする場合に中堅手としてプレーすることになりそうだ。

パドレスが投手の補強を必要としているという事情もあり、ヤンキースはFAまで残り1年のソトと残り2年のグリシャムを獲得するために、28歳のキング(今季終盤に先発転向して好投した右腕)、23歳のソープ(マイナー最優秀投手に選ばれたプロスペクト右腕)、25歳のブリトー(今季デビューして9勝を挙げた右腕)、25歳のバスケス(今季デビューして防御率2.87を記録した右腕)という若手4投手を放出する見込み。2008年のプロ入りからヤンキース一筋だった33歳の控え捕手ヒガシオカもトレードのパッケージに含まれているようだ。

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、キャッシュマンGMとブーン監督はソトのトレードを完了させることなく、ウィンター・ミーティングの会場となっていたホテルを離れ、空港へ向かったという。とはいえ、トレード交渉が最終段階に突入していることは間違いなく、ヤンキース・ソトが誕生する日は近そうだ。

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