オリオールズがクローザーを確保 キンブレルとの1年契約を発表

守護神フェリックス・バティースタがトミー・ジョン手術を受け、来季を全休することがほぼ確定しているオリオールズが代役となるクローザーを確保した。日本時間12月7日、オリオールズはフィリーズからFAとなっていたクレイグ・キンブレルと2025年の球団オプションが付属した1年契約を結んだことを発表。MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、2024年の年俸は1200万ドルで、2025年は年俸1300万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)となっているという。

現在35歳のキンブレルは今季フィリーズで71試合に登板して69イニングを投げ、8勝6敗23セーブ、7ホールド、防御率3.26、94奪三振を記録。もはや全盛期のようなパフォーマンスは望めないが、それでも被打率.181、奪三振率12.26という数字が示すように、一定水準以上の活躍は期待できる。通算417セーブはケンリー・ジャンセン(レッドソックス)に次ぐ現役2位の数字。歴代でも8位にランクインしており、来季20セーブ以上を記録すると、歴代4位のフランシスコ・ロドリゲス(通算437セーブ)を抜くことになる。

MLB公式サイトでオリオールズを担当するジェイク・リル記者は、オリオールズがキンブレルに与えた今回の契約が今年のウィンター・ミーティングにおける最大のFA契約だったことを伝えている。また、キンブレルの来季年俸1200万ドルは、マーク・エライアスGMが就任した2018年オフ以降ではチーム最高額となる(今季のカイル・ギブソンの年俸1000万ドルがエライアス政権の最高額だった)。

今季リーグ最多の101勝を挙げたオリオールズの来季のブルペンは、新戦力のキンブレルと今季オールスター・ゲーム初選出を果たしたジェンニエル・カノーの2人が中心となり、ダニー・クーロム、シオネル・ペレス、マイク・ボーマンらが脇を固める布陣となる。先発投手陣にエース格が不在であることが指摘されており、人員余剰気味となっているプロスペクト野手をトレードの駒として、獲得に乗り出していることが報じられているディラン・シース(ホワイトソックス)など、他球団のエース格を手に入れることが今後の優先課題となるだろう。

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