臼杵高生バンド「全国で心に刺さる演奏を」 高校軽音楽部大会に県内初出場へ【大分県】

地区予選を勝ち上がり、全国高校軽音楽部大会に出場する臼杵高音楽部の2年生=臼杵市の臼杵高
全国高校軽音楽部大会に向け、練習に励む臼杵高音楽部の2年生

 【臼杵】臼杵市の臼杵高音楽部(渡辺楓葵(そうき)部長、20人)の2年生7人でつくるバンドが、高校軽音楽部の日本一を決める26日の全国高校軽音楽部大会「スニーカーエイジ」(東京都)に出場する。地区予選を勝ち上がった20校が集結する予定で、県内からは初めて。演奏技術に加え、アレンジやパフォーマンス力に磨きをかけようと日々、練習を重ねている。

 7人は11月に福岡市で開かれた九州地区予選に初出場。見事グランプリに輝き、全国の切符を手にした。

 メンバーのほとんどが楽器の演奏経験がなく、初心者からのスタート。各自が自主練習に励み、技術を高めてきたという。「グランプリの受賞は本当に驚いた。全国大会までにもう一段階上の演奏を目指したい」と渡辺部長(17)。

 全国大会で披露する楽曲はロックバンド「エルレガーデン」の「風の日」。コピー曲で出場する場合、アレンジを加えることが審査のポイントになることからオリジナルのコーラスやキーボードを取り入れた。

 観客の心を引きつける“見せ方”も意識する。自分たちの演奏を撮影し、動画を見ながら課題を共有してより良いパフォーマンスに近づくよう意見を交わしている。

 部員の活動を見守る顧問の小野美紀教諭は「ひたむきで地道な努力が全国への道を切り開いた。若いってすてき」と目を細めた。

 渡辺部長は「自分たちが思う最高の演奏をして、観客の心に刺さる音楽を届けられれば」と力強く話した。

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