メッツのコーエン・オーナーが来日していた 山本獲得へ誠意見せる

多くのチームが獲得を狙う山本由伸の交渉プロセスについて、「SNY」のアンディ・マルティノ記者はオンラインで1次面接を済ませたあと、候補を絞り込んだうえで渡米し、2次面接(おそらく最終面接)を行う予定であることを報じていた。しかし、獲得成功に向けて最大限の誠意を示すために、球団上層部が自ら動いたチームがあるようだ。MLB公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、メッツのスティーブ・コーエン・オーナーとデービッド・スターンズ編成本部長が極秘で来日し、山本と面会していたという。

オーナーが自ら来日し、最大限の誠意を示したのは、このうえない山本へのラブコールと言えるだろう。今季低迷し、来季は「2025年以降に向けた移行期間」と位置付けているとみられるメッツだが、25歳の山本は即戦力というだけでなく、中長期的な戦力としても計算できる。千賀滉大とともに先発ローテーションの中心を担う存在として、是が非でも手に入れたい存在なのだろう。争奪戦の激化により、3億ドル近い契約が必要とも言われているが、コーエン・オーナーにはその契約を提示できるだけの資金力もある。

一方、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、山本が渡米後、ヤンキースと面会する予定であることを報じている。ヤンキースも熱心に山本を追っているチームの1つであり、「最優先の補強ターゲット」になっているとみられる。課題の外野手補強はトレードで済ませており、FA補強用の予算の大部分を山本に投入するつもりなのだろう。ニューヨークの2チームによる激しい争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

なお、モロシ記者は、メッツとヤンキース以外に、ドジャース、レッドソックス、カブス、ジャイアンツを山本獲得の「トップ候補」としてリストアップしている。米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者によると、真剣に山本を追っているのは7チームであり、メッツ、ヤンキース、ジャイアンツ、ドジャース、ブルージェイズのほかに、特定されていない2チームが存在するという。

コーエン・オーナーの誠意は山本のハートを射止めることができるのか。山本争奪戦の今後の動向が注目される。

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