アストロズがロイヤルズから救援右腕ディラン・コールマンを獲得

日本時間12月7日、アストロズはロイヤルズへマイナーリーグの右腕カルロス・マテオを放出し、救援右腕ディラン・コールマンを獲得する1対1のトレードが成立したことを発表した。この動きはルール5ドラフトの前に行われ、ロースターの40人枠がフルに埋まっていたロイヤルズは、コールマン放出で40人枠に空きを作り、ルール5ドラフトの参加権を得る狙いがあったとみられる。一方、アストロズは複数のリリーフ右腕がFAとなっており、コールマンにはその穴を埋める働きが期待される。

現在27歳のコールマンは2018年ドラフト4巡目指名でパドレスに入団し、2020年11月にトレードの後日指名選手としてロイヤルズへ移籍。2021年9月にメジャーデビューを果たすと、2022年は68試合に登板して68イニングを投げ、5勝2敗、16ホールド、防御率2.78、71奪三振の好成績を残した。ところが、今季は不振でメジャーとマイナーを往復するシーズンに。メジャーでは23試合に登板して0勝2敗、5ホールド、防御率8.84と前年から大きく成績を落とした。

アストロズは今オフ、ヘクター・ネリス、フィル・メイトン、ライン・スタネックと3人の主力リリーフ右腕がFAとなっており、コールマンが2022年シーズンの姿を取り戻せば、少なくとも3つの穴のうち1つは埋められるとの思惑があるとみられる。残り2枠については、今後補強が行われる可能性もあるが、今のところはセス・マルティネス、ロネル・ブランコ、フォレスト・ウィットリーといった現有戦力に競わせる方針のようだ。

トレードの対価としてロイヤルズへ移籍することになったマテオはドミニカ共和国出身の19歳の右腕。2022年3月にアストロズと契約し、プロ2年目となった今季はルーキー級で7試合(うち1先発)に登板して0勝0敗1セーブ、防御率5.19という成績だった。今後はロイヤルズのマイナー組織で育成され、数年後のメジャー昇格を目指していくことになる。

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