全国的に気温の上下動大きい 東・西日本は週末20℃前後 来週(火)は冷たい雨の地域も

 きょう(木)午後は、北陸から北の日本海側で大気の非常に不安定な状態が続く見込み。竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょう、急な強い雨に注意が必要だ。また、北日本の日本海側を中心に、あす(金)にかけて暴風や高波に、北海道は猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒・注意が必要となる。

■北日本中心に荒天

 低気圧や前線の通過に伴い、北陸から北の日本海側は荒れた天気が続く見込み。東北の日本海側は今夜遅くにかけて、北海道はあす(金)昼前にかけて、海上を中心に西寄りの風が強まる見込み。また、寒気が流れ込む影響で、北日本は夕方以降は雪に変わる見通し。北海道を中心にあす(金)朝にかかけて、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒・注意が必要となる。

  一方、太平洋側はあす(金)も晴れる所が多く、北陸でも昼前後には晴れてくる見込み。東・西日本は最高気温が15℃を超えて、この時季としては過ごしやすくなりそうだ。北日本は午後は天気がいったん持ち直すが、夜以降は再び北海道で降水域が広がる見通し。なお、この時点で気温が上がっているため、降るのは雪ではなく雨の所が多そうだ。

■週末以降の天気

 9日(土)は北日本で引き続き天気が変わりやすいが、東・西日本は晴れていちだんと気温が高くなる見込み。北陸や山陰でも20℃前後まで上がるなど、師走とは思えな暖かさになりそうだ。太平洋側は10日(日)も晴れて気温が高いが、北陸から北の日本海側は風が冷たくなる見込み。

 週明け11日(月)は西から雨の範囲が広がり、12日(火)にかけて太平洋側を中心に雨脚が強まり大雨のおそれがある。火曜日は関東甲信で冷たい雨となり、風の効果でいっそう肌寒く感じる見通し。週末に時季外れの暖かさを味わった身体には少々辛いと思われるので、服装や体調管理に十分気をつけたい。

(気象予報士・高橋和也)

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