”珈琲”の当て字考案 藩医・宇田川榕菴にちなんだ「ココア」商品化 スパイスで味変も/岡山・津山市

岡山県・津山市観光協会は、津山藩医・宇田川榕菴(1798~1846)にちなんだ「榕菴ココア」を商品化し、運営店舗の和蘭堂で6日から提供を始めた。

江戸時代後期に榕菴らが翻訳したフランスの家事百科事典のオランダ語訳本『厚生新編』にある飲料「ショコラード」のレシピをヒントに考案。オランダ産のカカオ豆パウダーとミルクを泡立ててココアラテに仕上げ、風味付けのスパイスとしてシナモン、クローブ、ショウガを豆皿に添えており、好みで”味変”を楽しめる。値段は700円。

同協会では「観光客らに榕菴にちなんだ津山ならではのココアを味わってもらおうと開発し、器も地元陶芸家の作品にこだわった。地域の皆さんにもぜひご賞味いただきたい」とPRしている。

榕菴ココアを調理する和蘭堂スタッフ

3種のスパイスを豆皿に添えた榕菴ココア

© 津山朝日新聞社