菅野美穂主演「ゆりあ先生の赤い糸」がクランクアップ。第8話で“疑似家族”が空中分解!?

菅野美穂が主演を務めるテレビ朝日系連続ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」(木曜午後9:00)は本日12月7日・第8話が放送。物語はクライマックスに向けてますます波乱の展開が続くが、撮影現場は一足先にクランクアップの日を迎えた。

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の作品を映像化した「ゆりあ先生の赤い糸」。心優しい売れない小説家と結婚した主婦・ゆりあが、夫・吾良(田中哲司)がホテルで昏倒し、緊急搬送されたことをきっかけに、突然目の前に現れた夫の“彼氏”と名乗る青年・箭内稟久(鈴鹿央士)、夫の“彼女”小山田みちる(松岡茉優)や“隠し子”らと奇妙な同居生活をスタートさせることに。時にぶつかり、時に手を取り合い、みんなで意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、これまで想像もしなかった数奇な人生と、血のつながりを越えた“家族”の絆を編み上げていくホームドラマだ。

吾良の妹・伊沢志生里役の宮澤エマ、ゆりあの姉・泉川蘭役の吉瀬美智子、姑・伊沢節子役の三田佳子とのシーンをもって、撮影終了となった菅野は、波乱続きの人生に果敢に立ち向かっていくゆりあを、全身全霊で演じ切った。

その表情は晴れやかで、最後のあいさつでも「キャストの皆さんのお芝居が生き生きと、より輝くように、監督陣がすごい熱意で取り組んでくださって…。ものすごいエネルギーで撮影が進んでいくなと感じていました。私も気持ちだけでも負けずに返せるように…という思いで、現場に通っていました」と充実感をにじませた。

続けて「芸歴63年という長いキャリアでありながらも、なお誠実で情熱のある三田さんの姿勢に胸を打たれました。吉瀬さんとは13年ぶりの共演。初共演のキャストの方が多い中、すごくホッとする存在でした。エマさんも現場に来てくださると、空気がほぐれて、本当に助けられました」と、一人一人の目を見つめながら感謝。

さらに、「鈴鹿くんにも、松岡さんにも、木戸(大聖)くんにも本当に刺激を受けました。年上からも教えられ、年下からも教えられ…という時期に、私も入ったんだなと思いました」と感慨深げで、「“赤い糸”とは恥ずかしくて言えませんが(笑)、ターニングポイントになったというか…またつながりたいなと思う人たちとご一緒させていただけました。本当にありがとうございました!」と感無量の様子で深々とお辞儀をし、3カ月にわたる撮影を締めくくった。

前回の第7話ラストでは、要介護状態だったゆりあの夫・吾良が完全に目覚め、言葉を発することに。しかし、それは吾良の“彼女”みちるの次女・みのん(田村海夏)が自分の子だと告げる、残酷な言葉だった。吾良の“彼氏”稟久(鈴鹿)ショックを受け、伊沢家を飛び出してしまった。

第8話。みのんが自分の子だというのは、吾良が争いを収めるため、そして自分の介護に縛られてきた稟久を自由にするためについた渾身(こんしん)のうそだった。しかし、真相を知らない稟久は吾良への愛を断ち切るかのように、バレエ講師・松川智(黒羽麻璃央)との交際を始める。そんな稟久に、ゆりあは吾良の真意を伝えようとするが、一度もつれた感情の糸はなかなかほどけない。

一方、実は少し前から完全に意識を取り戻していた吾良は、ゆりあに好きな人がいることも認識していた。苦労をかけたゆりあに謝り、「俺はもう大丈夫だから、好きにしていい」と優しく告げる。その矢先、ゆりあと伴優弥(木戸大聖)の“禁断の恋”にまさかの展開が。優弥からゆりあの存在について聞かされた妻・伴里菜(えびちゃん)が、ゆりあを見せろと言い出したのだ。ゆりあは里菜と一対一で会って話そうと決意する。

優弥との幸せな未来を夢見て、大きな一歩を踏み出し始めたゆりあだったが、彼女の人生は姉・蘭から受けた“ある相談”がきっかけで、目の前が真っ暗になるような暗雲に包まれていく――。

最後の最後まで、容赦ない出来事が畳み掛ける第8話。最終話への重要な布石となるストーリーから目が離せない。

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