【MLB】今季ナ・リーグ覇者DバックスがE・ロドリゲスと契約

写真:タイガース時代のエデュアルド・ロドリゲス

今季ワールドシリーズ優勝まであと一歩に迫ったダイヤモンドバックスが、強力な先発投手補強に成功した。

日本時間7日、Dバックスがエデュアルド・ロドリゲスと契約合意したことが報じられた。スポーツメディア「ESPN」のジェフ・パッサンら複数のMLB記者が自身のX(旧Twitter)で報じた。

契約規模はジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者によれば4年契約で8000万ドル。5年目は相互に選択権があるオプションとなっており、最大で5年1億ドルに達する可能性があるという。

ロドリゲスは現在30歳のサウスポー。2010年にオリオールズと契約してプロ入りののちレッドソックスでMLBデビューを果たした。その後は160キロに迫る速球とカッター、チェンジアップなどを投げ分ける投球で、6年間で4度の二桁勝利を達成。2018年には世界一にも貢献した。

2021年オフにFAとなったあと、同年タイガースと5年契約を結ぶ。ただ、その後2023年オフにオプトアウト権を行使し、ふたたびFAとなっていた。

ロドリゲスとしては近年やや低迷が続くタイガースではなく、より優勝争いができるチームへの移籍を希望していたと思われるため、今回のDバックスとの契約はまさに望んでいたところと言えるだろう。現在のDバックスは今季新人王のコービン・キャロルを筆頭に多くの若手野手を抱え、将来が明るいチームだ。

一方、予算規模が大きくないチームとして知られるDバックスがFA選手とこの規模の契約を結ぶのは、近年では2019年オフのマディソン・バムガーナー以来となる。現在のDバックスは若手野手の成長著しい一方、ザック・ギャレンとメリル・ケリーに続く3番手先発投手は流動的。ロドリゲスが本来の能力を発揮すれば、ローテーション三本柱は盤石のものとなる。

Dバックスのマイク・ヘイゼンGMは今オフの補強ポイントとして三塁手、外野手、指名打者に加え先発投手を挙げていたが、先日のエウへニオ・スアレス獲得に続きロドリゲス獲得で2つの補強ポイントを満たしたことになる。

今季大躍進を遂げ、ワイルドカードからリーグ優勝までかけあがったDバックス。来季からは最後の忘れ物を回収する戦いが始まるが、今オフの動きは非常に幸先の良いものとなっている。

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