エンゼルスがトレード市場に目を向ける 先発投手の補強を目指す

エンゼルスは大谷翔平の決断を待ちつつ、ルイス・ガルシア、アダム・シンバーなどブルペンの補強を進めているが、もう1つの補強ポイントである先発投手にも目を向け始めているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者によると、エンゼルスは先発投手獲得のためにトレード市場で積極的に動いているという。トレード打診の第1弾として、アレック・マノア(ブルージェイズ)獲得に向けてアプローチしたものの、このトレード交渉には大きな進展はなかったことが報じられている。

エンゼルスの先発投手陣は2022年シーズンは好成績を残しており、先発防御率3.67はメジャー6位の数字だった。ところが、今季は新戦力のタイラー・アンダーソンが期待を裏切ったほか、リード・デトマーズ、パトリック・サンドバルの両若手左腕も伸び悩み、途中加入のルーカス・ジオリトも不発。その結果、先発防御率はメジャー19位の4.47まで悪化してしまった。

もし大谷との再契約に成功したとしても、大谷は右ひじの手術で来季は投げられないため、大谷に代わるエース格の先発投手獲得は急務である。「ジ・アスレチック」の報道によると、エンゼルスはマノアのトレード交渉が不発に終わったあと、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、タイラー・グラスノー(レイズ)といったトレード候補の大物投手について調査を行ったようだ。

とはいえ、エンゼルスのファーム組織はメジャーワーストレベルであり、大物投手のトレードの交換要員として使えそうなプロスペクト(若手有望株)はほとんど見当たらない。結果的にはわずか1ヶ月しか在籍しなかったジオリト(とレイナルド・ロペス)を獲得するためにエドガー・クエロを手放してしまったことが大きな痛手となっている。「ジ・アスレチック」は「ザック・ネト、ローガン・オホッピー、ノーラン・シャニュエルといった選手たちに他球団は興味を持つだろう」と伝えているが、すでにメジャーの戦力となっている彼らを手放さなければ、エース級の投手を手に入れるのは難しいかもしれない。

The post エンゼルスがトレード市場に目を向ける 先発投手の補強を目指す first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.