町民に4千円分の商品券 物価高騰対策で和歌山県上富田町、本年度2回目

上富田町役場(和歌山県上富田町)

 和歌山県上富田町は、物価高に対応する支援策として、低所得世帯に7万円を給付し、町民1人当たり4千円分の商品券を配布する。これらの事業費を計上した2023年度の一般会計補正予算案を、6日に開会した町議会12月定例会に提出し、同日中に可決された。

 いずれも国の地方創生臨時交付金を活用した。給付金は住民税が非課税であることなどの条件に該当する世帯が対象で、事業費は1億6200万円。商品券は「かみとんだ地域元気活性化商品券支給事業」として、本年度では2回目の配布となる。事業費は6760万円。

■12月議会に議案29件

 町は、23年度の一般会計や特別会計の補正予算案、22年度各会計の決算認定など議案29件を提出した。定例会の会期は20日まで。一般質問は14日と18日に予定している。

 6日に可決した給付金と商品券の事業費分を含めて23年度一般会計補正予算案では6億6285万円を追加し、総額は81億8061万2千円となっている。内訳は、ふるさと納税による「さわやか上富田まちづくり基金積立金」(1億5330万円)や、上富田町生馬の町道西谷線で実施するのり面の防災安全対策工事請負費(3600万円)、町道や側溝の維持補修工事請負費(1100万円)など。

 決算認定10件は、全てを決算審査特別委員会の報告の通り認定、可決した。

 また、朝来小学校の児童が利用する「第一あすなろ学童保育所」と「第二あすなろ学童保育所」、生馬、市ノ瀬、岩田、岡の4小学校の児童が対象の「なごみ学童」の指定管理者についての議案もあった。

 これまでは通所する児童の保護者会が運営していたが、保護者会役員や放課後児童支援員らで設立した一般社団法人「あすなろ学童保育所」と、NPO「なごみ学童保育所」をそれぞれの指定管理者として指定する。期間は24年4月1日~29年3月31日。

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