生徒は「犬を扱うように接すれば」 特別支援学校の女性校長が教諭に助言 匿名の情報提供で事実を確認

三重県立の特別支援学校で、50代の女性校長が教諭に対して、生徒との接し方について「犬を扱うように接すればいい」などと話していたことがわかりました。

三重県教育委員会によりますと、桑名市の三重県立くわな特別支援学校の50代の女性校長は2022年9月、生徒との接し方について相談をしてきた女性教諭に対し、自身の飼い犬を例えに出し「犬を扱うように接すればいい」などと助言をしたということです。

ことし7月以降、県の教育委員会に対し匿名の情報提供があり、校長らに聞き取りを行うなどして事実確認を進めていました。

(三重県教育委員会 錦織厚史人権教育監)
「犬に例えるということは、この特別支援学校に通う子どもたちの人権を尊重していないという認識が結果的に表れている」

校長は教育委員会の聞き取りに対し、教員の不安を取り除くため手をかけすぎない方が良いという趣旨で発言をしたと説明し、不適切だったと認めているということです。

現在、校長は通常通りに勤務していますが、教育委員会は人権意識の観点で問題があると判断して、子どもの人権などについて個別の研修を実施しているということです。

また、処分については適切に判断したいとしています。

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