小沢一郎氏、岸田首相の派閥離脱に苦言「責任からの逃亡」「会長を続けていたこと自体がそもそも異常」

立憲民主党の小沢一郎衆院議員が7日、X(旧ツイッター)に新規投稿。岸田文雄首相が、会長を務める自民党岸田派を首相在任中に離脱する意向を固めたことを受けて、自身の見解を示した。

自民党安倍派による派閥パーティー収入からのキックバック疑惑など、「政治とカネ」を問題視する世論が高まっている中、これ以上、派閥にとどまることは国民の理解を得られないと判断したとみられる。在任中の首相は利益誘導などを避けるために派閥の会長を外れることが慣例となってきたが、就任後も岸田派の会長を続けていた岸田首相に対しては自民党内でも批判が高まっていた。

小沢氏は岸田首相の派閥離脱について「責任からの逃亡」と苦言を呈し、「そもそも総理が派閥の会長を続けていたこと自体が異常。火の粉が飛んで来ないように辞めるだけ。恥ずかしげもなくよくぞここまでの醜態を晒せるもの。責任感ゼロ。派閥会長の前に総理の座から退くべきでは?」と指摘した。

また、小沢氏はこの投稿に先立って今回の問題の背景にある〝自民党の体質〟について投稿。同氏は「昔の自民党にはまだ一線は超えないという意識があった。壊したのは安倍氏。検察を人事で支配しようとまでした。結果、捜査機関やメディアが萎縮・忖度する異様な体制を構築し、菅、岸田に継承されている。森友、加計、桜、五輪は終わっていない。政権交代により全ての真相を明らかにしないといけない」と訴えた。

(よろず~ニュース編集部)

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