大友康平さん、少年時代を過ごした埼玉で一日警察署長「よりよい年末を」 悲惨な交通事故、犯罪の防止を呼びかけ 学生の自転車を狙う泥棒急増、詐欺も前年を大幅超で増加「厳しい状況」

西入間署の野桑国明署長(前列右)らと記念撮影に納まる大友康平さん(同中央)=5日、坂戸市元町の市文化会館

 埼玉県警西入間署は5日、坂戸市元町の市文化会館で、冬の交通事故防止運動と年末年始特別警戒の出発式を開催した。式では、同署管内の越生町で少年時代を過ごしたミュージシャンの大友康平さんを一日警察署長に委嘱。来場した市民らに、交通ルール順守や防犯の徹底を呼びかけた。

 主催者あいさつを行った西入間署の野桑国明署長は、管内では3日現在、昨年よりも3人多い5人が交通事故で死亡していることを挙げ、「厳しい状況が続いている」と警戒。犯罪では「学生が被害者となる自転車盗が多発し、特殊詐欺も前年比で大幅に増えている」と述べ、「悲惨な交通事故の防止と犯罪予防に努めていく」と誓った。

 ステージに登場した大友さんは、野桑署長から委嘱状を受け取ると安全宣言。「交通事故と犯罪を1件でも減らして、よりよい年末を迎えられるよう、思いやりのある運転や犯罪を防止する意識を持つことを実践します」と、力強く宣言文を読み上げた。

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