苦難の時代を乗り越えて大役をつかんだDa-iCE・花村想太

ダンス&ボーカルユニット・Da-iCEの花村想太が5日、都内で行われた、日本語吹き替え版の声優を務めた、米映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」公開直前プレミアイベントに出席したことを、各メディアが報じている。

大ヒット映画「チャーリーとチョコレート工場」の主人公・ウィリー・ウォンカが、いかにしてチョコレート工場を作ったのか、“夢”のはじまりが明かされる物語。日本語版声優陣は、セリフだけでなく全13曲の楽曲も吹き替えており、この日のイベントでも出席者全員で劇中歌を生歌唱。花村はソロでも歌声を披露し、その歌唱力を存分にアピールした。

ウォンカの声を担当した花村は、「子どもの頃から“サトシ”をずっと見ていたんで、感動しましたね」と大人気アニメ「ポケットモンスター」の主人公・サトシの声を長年務めた松本梨香との“共演”を喜んだ。さらに、「自分の声と梨香さんの声が合わさるなんてビックリ。生きてると良いことあるなと思う」と感激の面持ちだった。

兵庫生まれの花村は、2008年、次世代のアーティストを発掘するオーディション「a-motion」のボーカル部門でグランプリに輝き、14年にDa-iCEのボーカルとしてメジャーデビュー。楽曲の作詞・作曲も多数行っている。

「音楽活動に真剣に取り組んで続々と楽曲をリリースするも、鳴かず飛ばずの日々が続いた。そんな苦難の時代に耐えながら、花村とほかのメンバーたちは実力を蓄え2020年6月にレコード会社を移籍。そこから快進撃が始まった」(芸能記者)

2020年11月にドラマ「極主夫道』」(日本テレビ)の主題歌「CITRUS」を配信限定でリリースし、2021年9月にストリーミング累計再生回数1億回を突破。21年に「第63回日本レコード大賞」の大賞を同曲で受賞した。

花村は音楽活動のほか、東宝ミュージカル「RENT」(20年)、「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」(21年)で主演を務め、今回の大役が舞い込んだ。

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